どこからか「極(ごく)、載(さい)、正(せい)、・・・」と子どもたちの声が聞こえてきます。なんだろうと静かに聞いていると、そのうちに、「兆(ちょう)、億(おく)、万(まん)、・・・」と聞きなれた数の単位が聞こえてきました。
声のする教室を覗いてみると、4年生の「一億をこえる数」の学習でした。
ある子が、「1恒河沙ってあるのかな?10恒河沙とか100恒河沙とかないような気がする」と。またある子が、「無量大数より大きな数ってあるのかなあ?」つぶやいています。
早速調べてみました。「日本では、『塵劫記(じんこうき)』の中で、『恒河沙(ごうがしゃ)1052 阿僧祇(あそうぎ)1056 那由他(なゆた)1060 不可思議(ふかしぎ)1064 無量大数(むりょうたいすう)1068』と書かれています。」ちょっと難しいですが、このことから10恒河沙とか100恒河沙という言い方はあることになります。
また、『塵劫記(じんこうき)』の中での命数法では、無量大数が最大の数であると紹介されていますが、不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)のなかでは、もっともっと大きな数の単位も紹介されています。興味のある人は調べてみてください。