夏休みも残り10日、9月も近いというのに相変わらずの猛暑。
そんな中、6年生4人は、社会科の学習で「長篠・設楽原の戦い」ゆかりの地を見学しました。
午前9時前、長篠城址史跡保存館に着くと、鳳来中部小学校6年の「ボランティアガイド」6人と、
校長先生、担任の先生が待っていてくれました。中部小の6年生は去年から歴史ガイドに取り組
んでいます。今日は今年3回目だそうで、そろいのハッピを着てなかなかのものです。
初めにお互いの自己紹介をしました。日頃4人でしか生活していないせいか、知らない人を前に
すると声が小さくなり、心なしか後ずさりしているようにも見えました。知らない土地に行って、知
らない人たちに会うことは、10月の修学旅行にも役立つので、そういう意味でもよい経験の場に
なりました。
ガイドの子たちは、それぞれ分担が決められていて、家紋、鳥居強右衛門、武田勝頼、お城の土
塁や堀などについて、何も見ずに話していきます。かなり練習をしていることがわかりました。
説明がすべて終わった後、今度は名倉の子がお礼に「棒の手」を披露しました。3日前に本番を
終えたばかりなので、だいぶ勢いが出てきました。中部小の子にとっては初めて見るもので、う
れしい感想を多くいただきました。
最後は中部小の子と集合写真を撮って別れました。
対岸にある鳥居強右衛門がはりつけになった場所と石碑、さらにお墓も見学しました。
11時過ぎには、東郷東小学校を見学しました。設楽原の戦いについて、昭和の終わりごろか
ら授業や行事などに取り入れている学校です。3階建ての校舎にも驚き、名倉小とは違う様々
な事柄を見つけることができたようです。
設楽原歴史資料館では、冷房のきいた部屋で昼食をとらせていただきました。館長さんが、戦
いの様子や火縄銃についてお話をしてくださいました。
馬防柵復元地では、近くに新東名が見えました。438年前、激しい戦いがあった地を今度は高
速道路が横切ります。東からも西からも毎日毎夜、多くの車が通るのが1年半後です。
今日はいろいろな方と出会い、どこでも親切にしていただきました。子どもたちにとっても、貴重
な体験の場となりました。ありがとうございました。