今日の給食は珍しい献立でした。「郷土料理を知っちゃおうランチ」と題して、赤米ごはん、まぐろ
入りみそ煮、黒豆入りきんぴら、からすみ、牛乳で663キロカロリーです。
まず赤米ご飯。お赤飯に似た色をしていたので、似たような味かと思いきや、味はなく、少しがっ
かりした子もいたようです。
黒豆入りきんぴらは、4年生が栽培した黒豆をきんぴらに混ぜたもので、考えたのも4年生でし
た。それもあって、4年生は満足そうに食べていました。
さて、問題なのは「からすみ」です。てっきり長崎名産の「からすみ」だと思い込んで楽しみにして
いた先生もいましたが、出たのはういろうのようなものでした。
県民のソウルフードを紹介する番組で取り上げられたこともある、あの「からすみ」です。岐阜県東
濃地方伝統の食べ物のようで、それが豊田市稲武地区にも広まってきたようです。旧稲武町立
大野瀬小学校編集の「大野瀬小学校・大野瀬学区のあゆみ」(昭和59年発刊)には、明治34年
の「桃の節句」のところに「カラスミ」が出ています。ひな祭りのお供え物の一つでした。それが名
倉や津具の一部に伝わったのだそうで、子どもたちの中でも数人が食べていました。
米粉で作られ、餅に近い食感で、ほんのりとした甘さがありました。花見だんごに近い味でした。
今日のからすみは稲武のお店から取り寄せた物で、道の駅でも販売されているそうです。
「珍味」を食べましたが、いつかボラの卵巣を塩漬けにした「からすみ」を食べてみたいですね。