2018年2月アーカイブ
水曜日は、ALTのマルコス先生が来てくださり、外国語活動の学習をします。この日は、高学年が「桃太郎」の物語に取り組みました。英語で書かれた物語の訳をマルコス先生が日本語で説明してくださり、内容を確認しました。子どもたちは、真剣にプリントに書き込みました。その後で、マルコス先生の発音に習って、物語を読みました。内容を見ると、同じような文が繰り返しになっているので、発音や聞き取りのよい学習になると思いました。中学にいくと、英語は、自分で学習するには、なかなか時間がかかる教科ですので、今から「聞くこと」「話すこと」を鍛えておくのは、大事なことだと思います。
中学年は、図工で木の材料を組み合わせたり、切ってつないだり、形を変えたりして、自分なりの表現を楽しみました。制作用のキッドを使いましたが、自由な発想で思い思いの作品に仕上げました。すでに完成した子は、作品の説明をしてくれました。また、友達の手伝いなどもしながら、それぞれに楽しく取り組みました。
平成29年度も残り1ヶ月ほどになりました。歌舞伎への取り組みも無事終えることができ、いよいよまとめの学習になります。低学年は、各学年による算数の授業を行いました。1年生は、模擬銭によるお金の計算をしました。算数的活動を取り入れているので、実際のお金をイメージでき、増えたり、減ったりの計算がわかりやすかったようです。2年生は、簡単な分数で2分の1に分ける学習をしました。さらに2分の1の半分の4分の1も確認しました。分数の考え方は、これからだんだん難しくなるので、ここでしっかりと大きさを実感することが大切です。
中学年は複式で算数の学習を行いました。4年生は、展開図を作成し、長方体の箱を作りました。途中で展開図が正しいかどうか、友達と確認して、修正を加えながら学習を進めました。3年生は、3桁×2桁のかけ算に取り組みました。筆算で計算しますが、一の位や十の位にゼロがある場合が難しそうでした。きちんと確認して取り組みました。
高学年は、社会の三権分立に取り組んでいました。最近行われた衆議院解散選挙も話題にしながら、国会の仕組みについての学習を深めました。
第一幕「寿浄瑠璃三番叟」が始まる前に、来年度入学する児童が面箱持ちを披露しました。とてもかわいらしい踊りを見せてくれました。現在1年~3年までは、すべて女の子なので、久しぶりの男の子となります。そして、インタビューでは、「名前」、「好きな食べ物」、「小学校でがんばりたいこと」、「将来やりたいこと」に、はきはきと答えてくれました。特に頑張りたいことでは「算数」と答え、学習で頑張りたいという意欲は素晴らしいと思いました。踊りも頑張り、来年度の入学がとても楽しみです。
第一幕「寿浄瑠璃三番叟」
面箱持ちが終わると三番叟が始まりました。息の合った踊りを披露してくれました。また、コミカルさもあるこの踊りは、とても楽しく見られました。
第三幕「勧進帳」
当日は楽屋にいましたので、実際に見ることができず、残念でした。稽古上げのときの三味合せで初めて通して見ましたが、そのときの、台詞の量、複雑な所作、弁慶側と関守たちとのやりとりなど、あまりの出来の素晴らしさにとてもしびれました。ぜひ見たかった作品でしたが、稽古からでも、地域の歌舞伎に対する思いが十分に伝わってきました。
田峰観音奉納歌舞伎が行われ、児童は、第二幕「弁天娘女男白浪」 第三幕「勧進帳」の太刀持ち、第五幕「義経千本桜」に出演しました。これまで、学校を終えてからの谷高座さんによるご指導、総合的な学習の時間を活用した取組、土日の稽古、各家庭での練習などを、3週間にわたり稽古を積み上げてきました。6年生の二人と4年生の一人は、さらに、夜の大人の時間にも参加しました。長い台詞、歌舞伎独特の言い回しや複雑な所作、間合いなど、取り組まなければならないことがたくさんありましたが、よく努力し、自分を磨き、確実に技を積み上げ、本番を迎えました。大切なことは、時間をかけて努力を積み重ねたこと、その努力で少しずつ自分を高めたことです。いろいろな結果の現れはありますが、自分を高めるために努力を粘り強く継続したことが、これからの生きる力になります。歌舞伎だけでなく、いろいろなことで自分を高めることに生きます。まず、当日まで、稽古を頑張りきったことが一番尊いと思います。そして、当日は、これまでに培ってきたことをいかんなく発揮し、素晴らしい演技を見せてくれました。堂々としたものです。さすが、地域の中で培われた伝統を受け継ぐ子どもたちだと思いました。とてもすごかったです。そして、低学年の子どもらしさ、高学年の大人に迫る熱のこもった演技は、会場からたくさんの拍手と温かいご声援をいただきました。ありがとうございました。また、保護者の方には、送り迎えや演技指導、インフルエンザ対策など、多方面にわたってご支援・ご協力いただき感謝いたします。子どもたちには、地域の方々のご支援だけでなく、お家の方への感謝の気持ちも大切にしてほしいと思います。
地域にとってとても大きな行事ですが、子どもたちは、地域とかかわり、地域の方の思いや伝統の重さを感じながら、生きる力を培ったと思います。何より、歌舞伎に誇りをもち、意欲的に取り組む姿には、地域の伝統をしっかりと受け継いでいるように感じました。
第二幕 「弁天娘女男白浪 稲瀬川勢揃いの場」
第五幕 「義経千本桜 吉野山道行きの場」
第三幕 「勧進帳」
中学年の社会では、「昔からつたわる行事」ということで、私たちの地域につたわるお祭りについての学習をしました。2月の11日に田峯田楽、12日に奉納歌舞伎が行われます。子どもたちも「歌舞伎は分かるけど、田楽はあまり分からんね」と話していました。この時間では、「どうやって調べるとよいか」を確認した後で、「どんなことを調べたいのか」「どんなことを聞きたいのか」を友達と相談しながら、自分の考えを発表しました。地域を知ることは大切です。
田峯田楽(国指定重要無形民俗文化財)
三河三観音の一つに数えられる田峰観音・高勝寺は田峯城の守護のため創建され、田楽は大輪村堂貝津薬師堂(現・新城市愛郷大輪)に奉納されていたものを、永禄二年(1559)に田峯城主・菅沼定忠が移したといわれています。
毎年2月11日(建国記念の日)に行われ、五穀豊穣を祈願する神事芸能で、昼田楽・夜田楽・朝田楽の3部構成からなり、1年の農作業を模擬的に演ずる夜田楽は最大の特徴。
【設楽町観光協会ホームページより引用】
児童会が中心となり、毎年観音様の清掃を行っています。天候が悪く、先週から延期になっていました。この日もまだ境内には雪が残っていて、境内の掃除はできなかったのですが、社務所の方と相談し、境内までの階段と駐車場を分担して行いました。はじめの会では、児童会長が「地域のために」「歌舞伎を見に来る人が気持ちよく見られるように」というお話をしてくれました。人のことを思う気持ちが大切だと思います。清掃では、2班に分かれ、各班の高学年の子たちが上手に指示を出して、それぞれの持ち場につきました。
高学年の子たちが率先して働き、みんなで思いを込めて頑張りました。地域への思い、子供歌舞伎を奉納する場所への思いを強く感じました。終わりの会では、副会長が「地域のため、おみえになるお客さんのためにきれいにできました。その思いを大切にして子供歌舞伎を頑張りましょう」と終わりの言葉でまとめてくれました。一生懸命に掃除をする姿、人のために働く姿はとてもよかったです。清掃をしてくれたお礼にということで、社務所の方が子どもたちにお菓子をくださいました。また、子どもたちの頑張りに地域の方が声をかけてくださいました。ありがとうございました。