田峰観音奉納歌舞伎が行われ、児童は、第二幕「弁天娘女男白浪」 第三幕「勧進帳」の太刀持ち、第五幕「義経千本桜」に出演しました。これまで、学校を終えてからの谷高座さんによるご指導、総合的な学習の時間を活用した取組、土日の稽古、各家庭での練習などを、3週間にわたり稽古を積み上げてきました。6年生の二人と4年生の一人は、さらに、夜の大人の時間にも参加しました。長い台詞、歌舞伎独特の言い回しや複雑な所作、間合いなど、取り組まなければならないことがたくさんありましたが、よく努力し、自分を磨き、確実に技を積み上げ、本番を迎えました。大切なことは、時間をかけて努力を積み重ねたこと、その努力で少しずつ自分を高めたことです。いろいろな結果の現れはありますが、自分を高めるために努力を粘り強く継続したことが、これからの生きる力になります。歌舞伎だけでなく、いろいろなことで自分を高めることに生きます。まず、当日まで、稽古を頑張りきったことが一番尊いと思います。そして、当日は、これまでに培ってきたことをいかんなく発揮し、素晴らしい演技を見せてくれました。堂々としたものです。さすが、地域の中で培われた伝統を受け継ぐ子どもたちだと思いました。とてもすごかったです。そして、低学年の子どもらしさ、高学年の大人に迫る熱のこもった演技は、会場からたくさんの拍手と温かいご声援をいただきました。ありがとうございました。また、保護者の方には、送り迎えや演技指導、インフルエンザ対策など、多方面にわたってご支援・ご協力いただき感謝いたします。子どもたちには、地域の方々のご支援だけでなく、お家の方への感謝の気持ちも大切にしてほしいと思います。
地域にとってとても大きな行事ですが、子どもたちは、地域とかかわり、地域の方の思いや伝統の重さを感じながら、生きる力を培ったと思います。何より、歌舞伎に誇りをもち、意欲的に取り組む姿には、地域の伝統をしっかりと受け継いでいるように感じました。
第二幕 「弁天娘女男白浪 稲瀬川勢揃いの場」
第五幕 「義経千本桜 吉野山道行きの場」
第三幕 「勧進帳」