7月に実施した「JAで畜産に携わる I さん」の授業に続いて、今回は「建具職人Tさん」の授業(お話・見学・木工体験)を実施しました。
Tさんは、当地に工場をもつ職人で、田峯小の「先輩」です。
2年前、廊下の「頭上の小窓」に不具合があり困っていたところ、快く相談に乗ってくださり、子どもたちの危険を取り除いてくれました。
そのような縁もあり、ぜひ子どもたちに、親しく「職人の世界」について教えていただきたく、今回のお願いとなりました。
授業は、3~6年の子どもたちがお訪ねした「工場」を教室にして行われました。
まずは、ご自身の生い立ちとともに、建具職人としての自身のキャリアを「写真アルバム」を活用してわかりやすく教えていただきました。そのうちに、「あっ、これ、ぼくの家の戸だ!」という発見もあって、よりTさんを身近に感じたところで、製作中の建具の実物も見せていただいて、子どもたちの興味はさらに高まりました。




実際の建具の、細かい部分がどうやって作られるのかを考えながら、さまざまな機械のしくみへとお話は進みます。
特に、切り出された部品同士を組み合わせて、格子の形ができあがることがとてもおもしろく、子どもたちは興奮しながら組立体験をしました。さらに、一瞬で木肌がツルツルになる機械では、木材を何度もなでながら「すごいすごい」とはしゃいでいました。




また、角材の端に、見事な「ほぞ」が刻まれる機械には大注目で、いろいろな角度からじっくりと観察をしていました。






あらかじめ、「一人一品、田峯小ならではのものを作りたい」と相談をかけ、歌舞伎に親しんでいる子たちならではのものの材料を切り出していただきました。
それは「あいびき=歌舞伎の舞台で正座をする折、腰をかける小さな木の椅子」で、「マイあいびき」を作れることに、子どもたちの気持ちもさらに高まりました。
Tさんの、仕事やふるさとへの思いを知り、自分たちのために木材を加工してくださることに、感謝の気持ちでいっぱいの子どもたちです!




Tさん、ほんとうにありがとうございました!
しっかりと学習のまとめをして、自分たちの「生き方」、仕事やふるさととのかかわり方を考えていきます!!
