6限目に鈴木聡一先生を講師としてお迎えし、戦時中の当時の様子をお話していただきました。昭和20年、戦局が悪くなってきて、アメリカの人形を処分するように国から命令が出たときのことを、当時の様子が伝わってくるようなお話をしていただきました。「国の命令は絶対であること」「聡一先生の父親が、人形を処分しなければならない前日に、聡一先生に『処分』という言い方ではなく、『いなくなる』という言い方をしたこと」「人形を隠す前日に聡一先生に抱かせたこと」など、当時の国の状況や聡一先生の父親(当時の校長先生)が人形を大切に思いどれだけ重い判断をしたかなど、とてもよく分かりました。また、「日本の人形とは違うかわいさがあったこと」「青い目の人形の歌のこと」などから、小学校でとても大切にしていたことや、友好の印としての青い目の人形の意義を再認識できました。最後に児童会長がしっかりとお礼のことばを述べました。
また、聡一先生には、「青い目の人形の歌」を聴いていただき、とても喜んでくださり、子どもたちも喜んでいました。講演の中で2回目の歌のリクエストもあり、子どもたちはとてもうれしそうに歌っていました。小1から小6までの講演でしたが、子どもたちにわかるようにお話をしていただき、子どもたちの心に残ったように思います。そして、聡一先生の知人である前設楽中学校長の鈴木修先生が、聡一先生の付き添いとして来てくださり、聡一先生のことをお話していただき、さらに様子がわかったと思います。修先生、ありがとうございました。
ご高齢の聡一先生には、長い道中になりましたが、わざわざお越しいただき感謝しています。ありがとうございました。今回のお話を聴く会は、子どもたちにとって、当時の状況をリアルに実感するよい機会となりました。本当にありがとうございました。先生が、ご講演で田峯の地に来たことをとても喜んでくださったことは、また、子どもたちにも話したいと思います。