2日目は、各学校に分かれて自主研修を行いました。学校ごとに事前学習で、選んだ見学地に行くために、見学コースを計画しました。効率的に動くために、どのバスを使うのか、どの時刻にどのバス停で乗るのか、かなり綿密な計画が必要です。この一つ一つの話し合いが、とてもよい学習になります。お互いの考えを尊重しながらも、よりよい計画を立てることが大変ですが、楽しいところだと思います。そうして、さらに楽しいところは、実際の場所で、計画に沿って進めていくところです。これは、地図でイメージを作っているので、実際の場所に行って、バス停を見つけたり、道を見つけたりするだけでも、わくわくしたりほっとしたりします。予定通りのバスに乗ることができるとかなりうれしいのではないでしょうか。こうした学習では、思っていたよりもバス停の位置が遠かったり、バスの本数が多くて見分けがつかなかったり、降りたバス停が見学地から遠くて人に道を聞いたりするなど、トラブルはつきものですが、そこで話し合い計画を調整しながら、進めるのもまたこの学習の醍醐味だと思います。最初の龍安寺行きのバスに乗るまでは、予定通りでしたが、朝の通勤時のため、バス到着が遅れたので、見学時間で調整したようです。龍安寺では、庭園の奥ゆかしさを感じるとともに、15個の庭石を探しました。朝の早い時間ということもあり、縁側の真ん中に座ることができ、ゆったりと庭園を楽しみ、縁側の隅から隅まで大きく移動して、庭石を見つけることができました。
次は、北野天満宮に向かいました。バス停が遠くにあり、時間も押していたため、急いで立命館大学前のバス停に移動しました。何とか予定した時間に間に合いました。
学業の神様にしっかりとお祈りをすることができましたが、祈るだけで終わらないようにがんばってほしいと思います。そこでは、学業の御守り鉛筆を購入した子もいました。その鉛筆を見て、この日のことを思い出してがんばるのもよいと思いました。また、この天満宮では、「なで牛」や「大黒天の灯篭」や「七不思議」があり、それぞれに調べたことを説明したり、七不思議の実物を確認したりしました。
この後、二条城、三十三間堂と見学し、たくさんの日本の文化・歴史に触れることができました。後半は予定通り進めることができました。見学地が少し多いかなと思っていましたが、見学地を吟味し、効率的にコース計画を立ててあったので、無理なく、十分に見学ができたと思います。特に、進行方向をあわせ、「降りたバス停で乗る」ようになっていたので、バス停を探すことに時間を取られなかったのもよかったと思います。京都は、バス網が充実していて、地下鉄もあわせて使うことができますが、移動を複雑にすると、移動だけでもかなり労力を使います。充実した研修ができたように思います。