東日本大震災から6年。
復興が遅れていることもさることながら、本年度は、被災地出身者への「いじめ」や「恐喝」まがいの報道までありました。事実の「風化」どころか対応の「悪化」が懸念され、さらに心を痛めてしまう方々のことを思わずにはいられない「この日」となりました。
今こそ、6年前に起こった事実を正しく知ることが大切です。また、そのための「心の受け皿」―― 6年前に我が国であった未曾有の災害の有様を小学生として受け止められる「心」――の土台づくりも必要となります。
次の2つを「ちゃんと知ってほしい」こととして示しました。
①「津波」でおそろしい思い、かなしい思いをして・・・
「不明者」の家族にはそれが今でも続いていること
②「放射能もれ」で、自分のふるさとに住めなくて・・・
よそに住んでつらい思いをし続けている人のこと
大震災の津波では、天井の高い本校講堂でさえ呑み込まれてしまうことや、原発の避難区域を自分たちの町で例えたら・・・など、できるだけ子どもたちに伝わりやすい形で話しました。難しくても、「心のお皿」の上に載せて、いつか自分がものを言うとき、意思を示すとき役に立てば・・・という思いで講話を締めくくりました。
今でも続いている、つらい思いをし続けている人たちの存在を心に刻み、私たちは、自分で考え、正しく行動できる一人一人でありたいという願いをこめて!