この一年、「二代目ビオトープ協力隊」として、地域の環境保全活動を進めてきた3・4年生が、全校集会で成果報告会を行いました。いつもご指導をいただいている「自然の先生」加藤さんをお招きし、3人は元気に発表を開始しました。
3・4年生は、仲間が直前までインフルエンザによる出席停止で、なかなか準備がたいへんそうでしたが、力をあわせてまとめを行ってきました。
昨年度の「初代協力隊」も見せてくれた、「発表者・補助係・裏方準備係」による「連係技」で、ホワイトボードを活用したプレゼンを次々に展開していきます。
何よりも感心したのは、質疑応答を含め、実際の観察と体験にもとづいた「自分の言葉」で伝えようとしている点です。
またホワイトボードに貼られていくキーワードのつながりや、できあがった一覧表や図が、低学年にもわかりやすくまとまっていて、加藤さんもその説明に大きくうなずきながら聞き入ってみえました。
実物を用いた説明も効果的でした。
数種類の捕獲用具の使い方を比べながら見せたり、2つの水槽で「稀少生物」の見分け方を示したりするなど、工夫した発表方法は、全校を惹きつけるものでした。
さらに、クイズを交えた参加型の発表形式により、他の学年にも、アカハライモリ、コオイムシなどの特徴がよく伝わっていました。職員の中にも、これまで「小さめのシオカラトンボ」と思っていた種が、実は「シオヤトンボ」であることが知らされて、驚きと新たな発見のある中身の濃い発表になりました。
加藤さんからは、研究内容のレベルの高さを褒めていただくとともに、引き続き本校が環境学習を深めていくことへの期待のお言葉をいただきました。
最後に「成果報告書」のファイルをお渡しし、本年度の「協力隊」の活動の締めくくりができました。
地域への「協力」を通して、自分たちの学びのスキルを確実に高めた子どもたちは、また次年度の活動にも意欲を見せています。“峯っ子”の新たな「特色ある活動」を持続させ、さらに価値あるものにしていくため、今後とも地域とよく連携して進めていきたいと思います。