いよいよ、これまでに学び、高めてきた、将来にわたっての自分の「生き方」、働くことやふるさとへの思いをまとめ、表現する段階に入りました。
今回は、地元、北設楽郡に在住の陶芸家・Yさんに学び、子どもたちの思いを、すてきな「表現」へと導いていただきます。
まずは、Yさんの劇的な人生とその転機について、お話をうかがいました。
それは、さまざまな夢を思い描きながら、夢を見出せないまま単身18歳でカナダへ渡り、ニュージーランドを経た2年後にアメリカの短大への留学を決めたというものでした。ご本人の「一念発起」もさることながら、息子の可能性を信じ、強く背中を押してチャレンジを促したお父様の思いはいかばかりか…ともに聴講する職員も感じ入ってしまうお話でした。
自分を見つめ直しながら、陶芸家への道を選んだYさんからの「いろいろな変更があってもいい」「人に何を言われてもあきらめない」という思いの発信は、子どもたちにも強く伝わりました。
Yさんは、留学先で学んだ「自分の気持ちを強くもつこと」が自由な進路選択につながったわけですが、やはり、家族の絆やふるさとを思う気持ちを大切にしてみえました。そして、それが、ふるさと・東栄町で「いちばん最初の陶芸家になる」ことへとつながっているのでした。
陶芸作品は、生活を豊かにする道具であるとともに、ほっとするような気持ちを表す、まさに「心を表現する」ものというお話をうかがって、より一層、子どもたちの創作意欲に火がつきました。
塔型あり、壺型あり、皿型あり・・・、子どもたちそれぞれの「生き方」を表現することへの挑戦が始まりました。
練り、延ばし、ひねり、つなぎ合わせ、削り、刻んで・・・、思い思いの方法に、Yさんからの的確なアドバイスをいただいて、一人一人の形ができ上がっていきます。
「人にはわからなくても、自分が感じて、わかっていれば大丈夫」というYさんの言葉を胸に、それぞれの作品が完成しました。学習スケジュールの関係で、来月中旬の焼き上がりの前に隣接校・清嶺小学校の高学年への「語り継ぐ活動」がやってきますが、子どもたちは、自信に満ちた笑顔で「作品写真」を示しながら発信ができると思います。
Yさん、本日はほんとうにありがとうございました!
4回の『ようこそ先輩』を経て、いよいよ『どうです田峯』の活動に移ります!それぞれのまとめをしっかりとして、自分の学びを「語り継ぐ」ことができるよう、支えていきたいと思います。「地域に学ぶ」活動をお支えいただきました皆さん方、ほんとうにありがとうございました。
『ようこそ先輩』『どうです田峯』プロジェクトも大詰め!!今後とも、子どもたちの頑張りを応援していただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!