「ようこそ先輩」③ ~キャリア教育・Kさんの授業~ (秋の遠足②)

お昼を一緒に食べた「自然の先生」加藤さんにお礼のあいさつをして、一行は裏谷高原牧場への移動準備を始めました。

「まだ、少し時間があるなぁ!どうする?」

教頭先生の言葉に、男子は川へ降りて「自然観察」、女子は山側の木陰にシートを敷いて「日向ぼっこ」ならぬ「お昼寝タイム」を始めました。午後も、自然を満喫する“峯っ子”です。

いよいよ裏谷高原牧場へ到着しました。秋の遠足の「終盤」は中・高学年の「キャリア教育」の授業を兼ねて展開します。

まずは、牧場を経営しているKさんにお話をうかがいます。

Kさんは、この仕事を始めることになったきっかけや、仕事を続けて来る中での苦労、そして、「一つのことを続けてやること」の大切さと誇りについてお話してくださいました。

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牧場見学では、はじめは牛の大きさに驚き、怖がっていた子どもも少しずつ慣れてきて、タッチができるまでになりました。

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牛とふれ合った後には、えさの配合のしくみや、できるだけ効率よく牛のお世話ができるしくみについても学ぶことができました。

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搾乳機の「吸い込む」力にはびっくりした子どもたちですが、Kさんに「乳搾りを手でやっていたころ」のお話を聞いて、重労働から解放されるため、必要となる機材のことについて考えることができました。牛のお世話に「休日」がないことから、「家族旅行の時はどうするんですか?」と質問した子は、家族で仕事を支えあうことのたいへんさをあらためて学んだようでした。

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最後に、ホースで一か所に集められた「牛乳」のタンクに、手を触れないようそっとのぞかせていただいて、楽しい見学は終了しました。

さあ、今からが“峯っ子”お待ちかねの「牛糞作業タイム」です。本郡の内外にわたり、農家や家庭菜園をする方々に大好評だった「裏谷の牛堆肥」の、袋詰め作業をします。3年生以上は、本校の訪米事業推進期に、その資金の一部をPTA活動で賄うために参加していた「なつかしい作業」です。

マスクを二重にして、いざ「昔とった杵柄」で手際よく作業を進めていきます。ここ一、二年で入れ替わった職員にとっては「初めての体験」となり、ベテランである“峯っ子”の指導のもと、なんとか袋詰め作業を行うことができました。

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Kさん、心に残る学習をお引き受けくださり、誠にありがとうございました。牛堆肥の「独特の匂い」も、なつかしく記憶に残る活動となりました。

「キャリア教育」の意義も含め、この日、裏谷の自然の中で学んだことは、間違いなく“峯っ子”の「生き方」や「ふるさととのかかわり方」への、大きな刺激となっているはずです。

午前中の「自然の先生」加藤さんもあわせまして、本校の子どもたちのために学習活動を支えてくださる皆さん方に、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

2020年10月

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