毎年8月17日、田峰観音境内で地区の盆行事が行われます。同日夕方、境内へと続く石段脇に祀られているご先祖、英霊に捧げる笛の音でおごそかに行事は始まり、地元の女子中学生とともに本校児童も花笠をかぶり、行列となって境内へと入っていきます。
祖先の霊をなぐさめる、勇壮な「跳ね込み」の太鼓の音、鐘の音が高らかに鳴り響いて演舞が始まると、遠くは名古屋以西からも駆けつける「写真家」の皆さんが、しきりにシャッターを切って、フラッシュが絶え間なく光ります。
中学年以上の男子は、少し小ぶりの太鼓を抱え、大人に交じって演舞します。ただ、まだまだ体力がなく、何度か周りの大人に交代してもらいながらの「修行」です。
出校日に「地域の先生」から学んだ盆踊りも、数種類にわたって披露され、「地域の先生」兄妹の名調子に合わせて、軽快な踊りの輪が弾むひとときとなります。
児童の中には、他県への帰省等もあり、全校でそろって参加できるわけではありませんが、伝統行事にふれる機会、地域に学ぶ機会を、これからも大切にしていきたいと思います。