子どもたちも楽しみにしている毎年2月の奉納歌舞伎――
その数々の演目の中で「主役」級を演じ続けているのがIさんです。
本校のアメリカ訪問事業にも3度も同行していただき、一昨年のアメリカ公演でも、現地の観客を魅了したおどろおどろしい『土蜘蛛』の役で、現6年児童とも共演しています。
そんな、みんながよく知る「歌舞伎のお兄さん・Iさん」が、実は田峯には住んでいないのだけれど、この地をこよなく愛し、地域のおつきあいと、仕事、家庭、それぞれを大切にしている「生き方」が伝わってくる、すてきな授業をしていただきました。
JAで、現在は畜産を担当しているIさん――
「JAは、農業を通じて、地域を豊かに、元気にする仕事」という誇らしい思いが、肉牛の流通を中心とした講話からよく伝わってきました。また、実際の「飼料」を見せてくれたことやたくさんのスライドにふれたことから、子どもたちにも、畜産業とそれを食するわたしたちとの関係がよくわかりました。
講話の終盤では、大切な家族のスライドを映しながら、奥さんをはじめ家族の支え、その存在がなければ、地域のおつきあいと仕事の両立はできないことも強調されました。
さらに、地域に尊敬する先輩がいるからこそ、歌舞伎で「主役」級を演じ切れた、消防団活動の県大会への挑戦にも参加できた・・・などなど、数々の思いを語っていただきました。
子どもたちからの質問にもしっかりと答えていただき、講話は終了しました。(ご本人談「あっと言う間の1時間だった」)
子どもたちは、それぞれ、Iさんからの「生き方メッセージ」を受け止め、思いをキャリア教育ノートに記していました。
地域に学ぶ「ようこそ先輩」の授業は、2学期にかけてまだまだ続きます!!