それぞれの稽古着に身を包み、“峯っ子”たちは2日目の稽古に臨みました。今日21日からは、立って、道具を持ち、動きをつけながら行っていきます。
例年お世話をいただいている二人のお師匠さんも、やる気満々の“峯っ子”たちの姿に目を細めながらご指導くださいます。
地域の歌舞伎の先生・七原さんからの「三日御定法(みっかごじょうほう):台本を持ってよいのは3日目まで」というお話を超えて、2日目で台本なしで講堂に立つ子らの姿は、ほんとうに誇り高く輝いて見えます。
6年生は、道具を扱う細やかな所作、一人で踊る場面など、難しい見せ場がたくさんありますが、せりふの言い回しを含め、堂々と自信をもって臨んでいます。
多数の下学年との絡みが多く、せりふ、動きともに難しい役どころの5年生男子も、驚きの速さで吸収し、躍動感あふれる演技で、皆をリードしています。これまでの先輩たちの姿をよく見てきたこと、また、これまで自分が演じてきた役の経験を生かして、まさに自然に体が動いている感がありました。
後見(こうけん)役でサポートする、一部の中・低学年は、通して流れを見ながら、しっかりと台本にメモを入れています。
「子供歌舞伎」初舞台の1年生から、最後の舞台となる6年生まで、全校で力をあわせて、28年版『義経千本桜 吉野山道行の場』を創り上げていきます。