子ども歳時記  2月 その1

奉納歌舞伎 2月12日

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  image 万雷の拍手喝さいの中、フィナーレを迎えることができた奉納歌舞伎の一日を振り返ってみます。

<第一幕> 寿浄瑠璃三番叟・面箱持ち

  4月から田峯小学校の1年生となる竹下峰都くん、髙橋凜さんによる可愛らしい面箱持ちと渡邉校長からのインタビューで始まった、この一幕。後半は、大人二人の三番叟による荒々しくもコミカルな舞いで歌舞伎の開幕を祝いました。

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image幕間には、アーリントンハイツから見えた方々のご挨拶がありした。

 

<第二幕> 身替座禅

奥方の「玉の井」の目を盗んで逢瀬を楽しむ山陰右京。主の命には

らえず身替わりとなった太郎冠者にとってはホントにいい迷惑。騙

れたと知った玉の井の反撃に、酩酊気分で帰宅した右京はたじたじ

と…。

ユーモア溢れる狂言舞に、4年生の日菜さん、こころさんが腰元役で

参加しました。

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第三幕 源平布引幕~義賢館の場~

平家への服従を迫られた義賢は源氏一族への義を貫くことを覚悟しま

す。源氏再興の願いを込め、白旗を小万に託した義賢の壮絶な最期(階

段落ち)には、観客一同度肝を抜かれました。

九郎助に背負われた結海くんの立ち回りもかわいかったですね。

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第四幕 本朝廿四孝~十種香の場~

許嫁の勝頼の死を嘆き供養の日々を送る謙信の娘「八重垣姫」。ところ

が、勝頼は花作りの蓑作と名乗り、愛人「濡衣」とともに謙信の館に潜

んでいました。正体を知った八重垣姫の心は高なって…。

若武者(都雲君)、姫(実乃里さん)、腰元(都規さん)、荒武者(こ

ころさん、日菜さん、晏李さん、圭輔君)、どの子も舞台映えしていま

した。

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第五幕 与話情浮名横櫛~源氏店の場~

  互いに思いを寄せあいながらも引き裂かれてしまったお富と与三郎。幾多の変転の末に再会した二人の胸に去来したものは・・・。「世話物」話もいいものですね。

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第六幕 鬼一方眼三略巻~一條大蔵譚~

清盛の嫌疑をかわすため阿呆に徹する大蔵卿(多貴さん)と楊弓に明け暮れる常盤御前(裕唯さん)。諌めにきた鬼次郎(穂澄くん)とお京(琴麻さん)は、源氏再興の決意に感涙します。反逆を通報し利を得ようとする勘解由(結海くん)とそれを諌める妻鳴瀬(ひまりさん)の忠節ぶりや、機を待つ大蔵卿のしたたかさが見事に演じられました。

皆の者、忠義あっぱれ。阿呆に身をやつすわが本心を聞かせようぞ

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  二月十二日に奉納歌舞伎がありました。私は歌舞伎が好きなので、毎年楽しみにしていました。しかし、歌舞伎をやるのは今年で最後となっていしました。今までで一番いい舞台にできるよう、後悔しないように練習をがんばろうと思いました。

わたしは、第六幕「一條大蔵譚」の大蔵長成という大役を任されました。アホを演じなければならないので、とっても難しいです。今年は、それだけでなく黒子もやります。ずっと黒子をやってみたいなと思っていたのでうれしかったです。

大蔵の出番は後半からですが、セリフも多いし、動きも色々あってすごく大変でした。でも、お師匠さんの動きをしっかり見たり、聞いたり、家でもDVDを見ながら動きやセリフの言い方を確認したりしてがんばって練習しました。

そして本番の日。あまりきんちょうせず、他の演幕を楽しむこともできました。みんなきんちょうして早口になっていたので、ゆっくりセリフを言おうと思いました。

天井に長刀がつっかえたり、三味線と合わなかったりしてドタバタしてしまいましたが、自分のなかではびしっと決まった、今までで一番いい舞台だったなと思います。これで歌舞伎をやることはなくなったけど、見ることができるので、来年も楽しみです。

                                                                                   (6年 小川 多貴)

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