“一人”“一人”を大切に*「愛知のPTA新聞」寄稿文より
5・6年担任 村松 健太
ある日のクラスの子の日記です。
「今日、休んでいた○○ちゃんがついに復活しました。○○ちゃんが教室に入ってきた時は、みんなで大喜びしました。やっぱり田峯小学校は、児童の人数が少ないので、一人でも減るとさみしいし、一人増えると楽しさが増します。それが田峯小学校のいいところじゃないかなぁと思います。この人数の少なさが、児童に協力しながら生活するということを学ばせているんじゃないかなぁと思います。だから、わたしもみんなと協力して生活をしたいです。」
田峯小は全校児童13名の小さな学校です。一学期の終わりに、ALTの方が代わられるということで、お別れ会を行うことになりました。内容を企画したり、進行の仕方を考えたりするなど、少ない人数で行うのは大変でしたが、そんな中でも子どもたちは力を合わせ、準備を進めました。「これはどうしようか?」「○ちゃんちょっと助けて」「わたしこれやっとくわ」など、お互いに声を掛け合いながら、一人一人が自分の仕事に責任をもち取り組んでいました。お別れ会当日も助け合い、ALTの方にもとても喜んでもらい、会を終えることができました。終わった後には、「みんなに楽しんでもらえてよかった」「緊張したけど、楽しかった」とお互いに言い合い、子どもたちはとても満足していました。
「人数の少なさが児童に協力しながら生活することを学ばせている」――子どもの言葉通り、少ない人数で、大変ながらも様々な活動に取り組んでいく中で、子どもたちは協力するということを実感していくのだと感じました。そして、お互いに助け合うことで、“一人一人”を大切にし、友達に会えることを大喜びできる子に育っていくのだと思います。今後も、学校生活を通して、友達を大切にする気持ちを育んでいってほしいと願うばかりです。
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町民音楽祭
熊谷 愛子
造形展・町民音楽祭お疲れ様でした。毎日の練習の成果がしっかり出た素晴らしい合奏だったと思います。
長女は、ソプラノリコーダー担当でした。家で練習をしているのを見ていると、
「ここがうまくいかないなぁ」とか、「今はうまくいった」とか、もつれそうな指使いに悪戦苦闘していました。次女は、ピアニカ担当でした。ピアノを習っているおかげで、なんとかひけていて安心しました。
とはいえ、本番当日です。前日も、下校ぎりぎりまで練習・調整が行われ、本人たちも緊張の朝を迎えました。
『上手に弾けるかなぁ。』と、次女。
「練習通りなら大丈夫なんじゃない!?」と、長女。
ドキドキが伝わってきて、
「いつも通りがんばれば、大丈夫 大丈夫。」と、送り出しました。
いよいよ田峯小学校の番です。
最初の高学年のソプラノリコーダー演奏「ソナチネ7番」、テンポよく流れるような演奏がとても心地よかったです。
その後の全員合奏「いのちの名前」、「星に願いを」、「茶色の小びん」…少人数を感じさせない演奏に圧倒され、何より子供たちが生き生きとリズムに乗って演奏している姿に、とても感動しました。
演奏終了後、いろいろな人から、「田峯の合奏よかったねぇ。」と声をかけていただき、なんだかうれしく誇らしく思いました。
秋の一大イベントも終わり、田峯に冬がやってきます。
マラソン大会・真冬の歌舞伎に向け、また子供たちのがんばりに期待し、成長を楽しみに見守っていきたいです。