“観音様のお祭りには雪が降る”という言い伝えのとおり、雪交じりの厳しい寒さが続く中、今年も観音様の大祭と歌舞伎の奉納が行われました。大入りとなった全6幕の熱演をまとめてみました。
★第一幕 三番叟『面箱持ち』
☆校長先生からの質問に元気に答える圭輔くん。舞台に立って緊張していますかという校長先生の問いかけに、「是~んぜん。」と答える大物ぶりを発揮していました。頼もしい限りです。
★第二幕 『土蜘蛛』
佐藤昌三先生演出により初上演されました。
圧巻の第3場では、歌舞伎の醍醐味を堪能できました。
万雷の拍手と歓声の中、幕を閉じた舞台上で、佐藤先生へ感謝の花束の贈呈が行われました。
★第三幕『伽羅先代萩御殿政岡忠義の場』
死ぬるを忠義と云うことは いつの世からの習わしぞ…”
我が子をなぶり殺しにされた母親の心の葛藤が観客の胸を打ちました。
★第四幕 『絵本太功記十段目尼ヶ崎閑居の場』
5年生以下の子どもたちが、豪華な若武者や姫様衣装に身を包み、戦国の世の非情さを見事に演じきりました
★第五幕『恋女房染分手綱重の井子別れの場』
引き寄せて見れば見るほど胸迫る、離れかたなき憂き思い・・・
切なく哀しい話に、観客の声援もひときわ高まりました。
★第六幕 『義経千本桜 吉野山道行の場』
子供歌舞伎最後の舞台となるだけに、気迫のこもった渾身の演技を見せた6年生の3人。今年の奉納歌舞伎のトリを飾るにふさわしい熱演でした。