峯っ子だより 1月号

体 罰

PTA副会長 泉保和典

高校2年の夏休み、僕はバスケットボールの試合でコートに立っていました。

青ざめた顔で・・・

僕の通っていた高校はインターハイ常連校で、

「やる試合には全て勝つ、2位も一回戦負けも同じ」とは、OB、先輩から後輩へと脈々と言い継がれてきた言葉です。

つまり、そういう所なのです。

先輩後輩の縦社会も厳しい、練習も厳しい。監督のビンタが飛ぶのは当たり前で、蹴りやら、突きやら、ヤカンやら・・・

あ~、もう、いろんな物が飛んできました。

clip_image002なんて恐ろしい監督だと思うでしょ?

しかし、これらが飛ぶのにはある法則がありました。

それは、精神面での指導の時のみです。

技術面での指導の時には飛んできませんでした。

どんなにシュートを外しても、です。

実はこの試合当日、僕はユニフォームを忘れてきていました。

それはもう、こっ酷く叱られました。

殴られるかな?と思いましたが意外にも殴られませんでしたが、自分の責任だから今日は試合には出られないと言われました。

当然です。

試合開始直前、監督から後輩の大きい番号の入ったユニフォームを手渡されました。

僕のせいで一人後輩がベンチに入れませんでした。

その後輩に申し訳ない気持ちから、良いプレーを絶対にしなくてはいけないと思うプレシャーの中、立つはずではなかったコートに入って行きました。

しかし、硬さからか凡ミスを繰り返し、たまらず監督がチャージド・タイムアウト(作戦タイム)。

ベンチの椅子から立ち上がり、鬼の形相で待ち構える監督の前に僕は誰よりも先に駆け寄りました。

「殴られる」と思ったその時、強烈な監督の右の掌が僕の頬を直撃。

その瞬間、景色が真っ白になり意識が吹っ飛びました。

気が付くと、なぜか?僕と監督の間に審判が割って入っていました・・・

なぜ審判が横にいるのか分からないままベンチに下げられ、チームメイトに話を聞くと、相当数の強烈な左右のビンタが飛んだそうです。

「よく立っていられたな」と言われ、なんだか別のスポーツの会話のようでした。

チームメイトの活躍のお蔭で無事勝利し翌日の試合に駒を進めることができました。

翌日、試合前のアップをしていると、監督に呼ばれました。

「ん?今日はユニフォームを忘れてはいないぞ」と思いながら駆け寄ると、監督は僕に近寄ってきて掌を上にした両腕を僕の前に差し出しました。

見ると監督の両手首の内側は大きく紫色に内出血していました。

それを見て僕は、「僕も顎の感じが・・・」と言ってニヤリと笑うと、監督もニヤリと笑って何も言わず自分のベンチの椅子へと戻りました。

今、何かと話題な体罰ですが、そこに愛情があるかどうかだと思います。

多くの言葉よりも一発の痛みの方が多くのことを分からせてくれました。

あの時、監督が殴ってくれなかったら、それまで通りの僕と後輩の関係ではいられなかったかもしれません。

叩く手も痛いのです、いろんな意味で・・・

それは指導だと思います。

叩く手に痛みが伴わなければ、それは只の暴力だと思います。

体罰はお互いの信頼関係があって成り立つもので、その信頼関係は日々のコミュニケーションによって形成されるものなのです。

体罰の後には言葉や態度で何らかのフォローが必ずあったように思います。

殴られることは怖いと思いましたが、監督が怖いと思ったことはありません。

clip_image004僕が娘に激を飛ばしながら田峯の中をランニングしているところを見かけるかと思います。

体罰の指導を受けた人はそういった指導をするようになるというデータがあるのだとか。

いずれ僕も・・・

だ、田峯のみなさん!!

全くランニングに気合の入らない娘をビシバシやっているのを見かけたら、僕を止めてください!!

あの日の審判のように。

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≪会員のページ≫

地域の方に見守られて・・・

近藤 真弓

綾美が入学して、早6年がたとうとしています。地域の方や学校の先生方に見守っていただき、心も体もぐっと成長しました。

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〔歌舞伎〕今まで2度、子役(太郎吉・犬坊丸)をさせてもらいました。大人の演技者と交じって所作を覚えることができるのだろうか、たくさんの台詞を歌舞伎の台詞らしく言えるのだろうかと親も子もドキドキしていました。そして、台詞の言い方や所作で悩んでいると、いっしょに出演する地域の方が、「こんなふうに言うといいんだよ。」「この所作は、こういうふうにやるよ。」とできるようになるまで、分かりやすく教えてくれました。そのおかげもあって、本番では自分の満足のいく発表がなんとかでき、演じる面白さを味わいました。さらに、子役をやることで、大人の歌舞伎の迫力・演技のうまさを常に目の当たりにすることができ、歌舞伎に深く入り込むことができたように思いました。

また、アメリカへ行って歌舞伎を演じたり、アメリカの小学校と交流したりというアメリカ訪問という機会を与えて下さり、ありがとうございました。

〔登校では〕交通安全委員の竹下勇さんや竹下良三さん、駐在さんには、登校の様子を見守っていただきました。この方々だけでなく、さまざまなところで、登下校を見守って下さった地域の方。1年生の頃から安全に登校できたのも、こんなふうに見守って下さった地域の方のおかげです。

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〔いろいろな場面で〕地域の方に出会うと「綾ちゃん、元気?こないだがんばっとったね」と気にかけ、声をかけて下さいました。励まして下さってうれしかったです。

地域の方が温かく見守って下さったおかげで、こんなに成長することができました。6年間ありがとうございました。これからも、よろしくお願いします。

2020年10月

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