1月23日~24日(アメリカ)
第8回草の根国際交流 青い目の人形アメリカ訪問使節団 記念誌より
英治先生のアメリカからのメール記事を中心に編集
1月23日【アメリカ】
今日は朝から雨模様のシカゴ。しかし、昨日ほどの冷えはない。今日は6時30分からの朝食。時間が早いので心配したが、子どもたちはみんな時間に集まった。(大人たちは打ち上げの影響からかやや集まりが遅かったが)日程はシカゴオヘア空港からロサンゼルスにアメリカ国内移動。谷高座の人たちは一足先にオヘア空港から日本に向かって旅立っていく。
シカゴにいる間ずっとお世話になった平松さんともここでお別れ。平松さんの話では、佐藤先生から歌舞伎終了後に電話があり、「すばらしい歌舞伎をありがとうございましたと伝えてください」とのことだった。クラナートセンターはなかなかスケジュールが詰まっていて、普通の人がとれる場所ではないとのこと。たまたま空いていたところに、田峯の歌舞伎を入れることができたそうだ。イリノイ大学クラナートセンターの楽屋通路の壁にたくさんの名前が書いてあった。田峯の一行の名前も書いてよいとのことだったので、みんなの名前を書かせてもらった。いつか、大人になってクラナートセンターに来ることがあったら、子どもたちも懐かしく見ることができるだろう。「イリノイ大に留学したい、そのために英語をもっと勉強したい!」なんていう子どもができたらすごいと思う。1日経って冷静に考えると、田峯の子どもたちはすごいことをアメリカでやってきたのだと実感した。
オヘア空港では時間があったので空港内で軽くショッピングを楽しむ。壮君と康佑君は2人で空港内のマクドナルドへ行き、自分たちの力でコーラを頼んで買って来た。4年生の女の子4人は可愛いぬいぐるみのような帽子をそれぞれ買って来た。ぜひ、登校するときにかぶってきてほしいと頼んでみた。子どもたちの順応性の速さはさすがだと思う。日本にいた数日前ではきっとこんなことはできなかっただろう。度胸も付いたし、英語を聞き取る力も確実に付いている。飛行機に搭乗するときも外国人のキャビンアテンダントの挨拶に何気なく答える子どもたち。アメリカ訪問のもたらす大きな効果を感じている。
飛行機では離れた座席になってしまった。琴麻ちゃんは3人がけの一番窓際、しかも隣には見知らぬ外国人。緊張しているようだった。隣の年配の黒人女性に「彼女は緊張しています」と伝えたところ、「私たちも日本に向かっているから、見ていてあげましょう」と言ってくれた。果たして、飛行機を降りたときに琴麻ちゃんはなんというか楽しみだ。友達同士でとったはずのチケットだったが、うまく隣同士になれない子がたくさんいた。特に4年生の女の子たちと広大君は両サイド、もしくは隣が外国人という状態だった。トイレに行けるかどうか心配だったが、琴麻ちゃんを含めみんなちゃんと「エクスキューズミー」と言いながらトイレに向かっていった。すごい!移動中は寝ている人が多かった。
予定にはなかったがアナハイムについた後時間があるので、今日のうちにディズニーのパレードを見て、明日はゆったり遊んだらどうかと言う話になった。ところがアナハイムは珍しく雨。パレードはできないかもしれないということで、ディズニーストアで今日は買い物をすることにした。
雨が降ったせいでディズニーストアも外はとても寒かった。めいめいお土産にしたいものを選んで買って来た。夕食はエビ料理の店に行ったが、たまねぎが辛すぎて食べられない人が多かった。明日は1日中、ディズニーランドでエンジョイします!
1月24日【アメリカ】
アナハイム2日目。今日の日程は1日ディズニーランドを満喫すること。子どもたちにとっては唯一の自由な時間である。歌舞伎公演を頑張った子どもたちへのプレゼント。今日は昨日とは打って変わって天気がよく、日中の気温も20度以上と暖かい(暑い?)日となった。
日本にいる段階では絶叫系の乗り物が好きな子とそうでない子とに別れて別々に行動する予定だったが、絶叫系が苦手だという多貴ちゃんや琴麻ちゃんもみんなと一緒にまずはカリブの海賊へ。乗ってみると意外と面白かったのか、次はインディージョーンズアドヴェンチャーに挑戦。こちらも軽くクリアして、スプラッシュマウンテンへ・・・。さすがにこちらは怖かったとみえて、再チャレンジはしなかったものの、克希君、壮君、広大君、康佑君、綾美ちゃんは2回目も乗っていた。多貴ちゃん、琴麻ちゃんも絶叫系に開眼した様子。
今日は一日中保護者の方中心に動いていただき、近藤先生がみんなの分のファーストパスを取りに園内を走り回ってくれた。伊藤英治は恥ずかしながら体調が優れず、乗り物もそこそこにホテルに直帰・・・。残った人たちは午後8時の閉園までディズニーランドを楽しんでくる予定。昨日お土産を先に買っておいただけに、時間いっぱい遊んでくることができるだろう。
いよいよ明日はロサンゼルス空港を出発し、日本に向けて帰国する。それぞれたくさんの思い出を胸に帰国の途につく。みんな手荷物の中には奉納歌舞伎の台本を入れている。帰りの飛行機は歌舞伎のせりふ覚えの時間になるだろう。