アメリカ訪問 概要 NO1

  1月17日(日本)、1月17日・18日(アメリカ)

第8回草の根国際交流 青い目の人形アメリカ訪問使節団 記念誌より

英治先生のアメリカからのメール記事を中心に編集

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初日は移動に1日を使う。

clip_image005 出発の田峯は雪。今回も観音様が8回目の訪米を喜んでくれているようだ。

セントレアまでは豊川から高速に乗る予定だったが、豊川~音羽蒲郡間が事故で5キロ渋滞との表示があり、急遽音羽蒲郡から高速に乗ることにした。途中、美合のパーキングエリアでトイレ休憩をした。高速は順調だったが、知多半島道路への連結でETCがうまく作動せずまたもや渋滞。結局セントレアに着いたのは7:10だった。

clip_image007行きの飛行機は体調管理が大切だと考え、保護者と子どもの席を近づけることにした。一緒にチェックインすれば近くの席になる。セントレア~成田間だけでなく、成田~シカゴ間もこのときに近くなる。スケジュール表を見ると時間的に乗り継ぎなど時間に余裕がありそうだが、実際のところは検査や審査で時間をとられ、トイレに行く時間もあまりとれなかった。

成田空港に着くとキャビンアテンダントさんが子ども達に「頑張ってきてください」と声をかけてくれた。また、機長が「足りないかもしれないけれど・・・」といってJALのシールを一人2枚ずつくれた。

自分たちの知らないところで、田峯の訪米を後押ししてくれる人がいることに驚きと感謝の気持ちになる。

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clip_image014 成田からのフライトは10時間53分だった。前回のように体調を崩したという子はいなかったが、やはり寝られない子が多く、シカゴに着いてから急激な眠気に襲われていた。

8時ころオヘア空港に着いたが、入国審査で行列ができており、結局入国が完了したのは10時近くになってからだった。1人ひとり入国審査をしたので、子ども達も実際にアメリカ人に話しかけられていた。克希くんが最初だったが、途中笑顔も見え、順調に通過した。後で聞いたら、「イングリッシュOK?」と聞かれ、「No」と答えたら、後は日本語で話してくれたとのことだった。

空港には平松さんが待っていてくれた。空港からバスに乗り込みシカゴ市内観光をした。

はじめにアドラー天文台に行った。といclip_image018っても施設の中にはいるのではなく、施設の外で記念写真を撮った。背景にはミシガン湖とシカゴの高層ビル群。この日は小雨から雪に変わり、風の強い寒い日だった。木曜日には最低気温-15度の予想。

次にシカゴ美術館に行った。

平松さんの計らいでスーさん(過去に田峯の訪米に関わっ

てくれた人)も出迎え挨拶してくれた。時間が余り無かったので、案内されるがままに見て回った。聖子先生が朝礼で話してくれたスーラの絵も鑑賞した。

昼食はシカゴのハードロックカフェ。チーズバーガー、チキンサンド、ポークサンドからすきなものを選んだ。ウェイトレスのお姉ちゃんは恰幅がよく緑に髪を染めていた。とても人なつっこい。グラスが空になっていれば、すぐにおかわりがいるかと聞いてくる。しかし、

ハンバーガーの大きさ、フレンチフライの多さにお腹ぱんぱんだった。

昼食後はウィリスタワー(シアーズタワー)に登った。今回は最上階の103回に行くことができた。3つのエレベーターを乗りついだ。103回にはスカイデッキシカゴという場所があり、床を含めて透明のガラスで作られた展望台を見た。その場に立つだけでも怖いが、横たわっている人もいた。

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帰りのホテルのまでは寝ている子が多かった。琴麻ちゃん爆睡!ホテルについてもなかなか起きず。私も不覚にもよだれを垂らしながら寝てしまった。

時差ぼけはあるものの、体調には心配なさそうなのでホテルでは子ども達同士で泊まることにした。夜はしっかりと寝て、明日は朝から張り切って活動できるようにしていきたい。

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朝の様子を見ると、女子はほとんど時差ぼけが直っている様子。男子は早く寝た子もいれば、なかなか寝付けなかった子もいて、時差ぼけが直っていない子もいた。体調はみんな良かった。飛行機の中では十分寝られなかったので、ベッドの上で横になって寝られることのありがたさを実感した。

今日のメインイベントは学校交流とホームステイである。

ホテルからウィンザー小学校へバスで移動(30分弱)。

9:30から全体交流①(幼稚園~2年生)

10:10から全体交流②(3年生~5年生)を行った。

はじめに、ウィンザー小の5年生が歌を歌ってくれた。日本のようclip_image037にみんな同じ姿勢で歌うのではなく、自由にそれぞれがリズムに乗って歌っていた。次に田峯小の子ども達が、自己紹介、設楽町・歌舞伎の紹介、リコーダー演奏を披露した。広大君が自己紹介でレゴが好きだというと、小さい子達はとても喜んでいた。アメリカの子どももレゴがすきなんだということが伝わってきた。リコーダー演奏では「風の丘」「ユアソング」は順調に発表することができた。「上を向いて歩こう」

を手拍子のみで演奏したが、たくさんの子どもたちが手拍子をするのでリズムがばらばらになって正直子ども達は演奏しづらかった。「日本の四季」は、映像にアメリclip_image042カの子どもたちはすごく反応していた。特に、富士山やお城、花火の写真で反応が多かった。渡辺校長も英語でグレースのことや訪米について話をした。また、お土産の羽子板をプレゼントした。スヌーピー(ピーナッツ)のキャラクターの付いた羽子板を子どもたちはよくみていた。

その後、副校長のジニーに連れられて、みんなで学校の中を見て回った。見学後、子どもたちは外へ行ってアメリカの子どもたちと一緒に遊んだ。今回はエイミー・ピンスキーのクラスの生徒(4年生)がずっと付きっ切りでみてくれたので、子どもたちもすぐに遊びの輪に入ることができた。綾美ちゃんは1人で多くの子に囲まれて遊具で一緒に遊んでいた。残りの子達はサッカーをしていた。サッカーは途中からフットボールに変わっていった。遊び終わったらランチを食べた。clip_image060

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clip_image058ランチの選び方はアメリカの子が教えてくれた。壮くんはみんなと同じ席に座れず(席がいっぱいで)一人で食べていた。しかし、何人かのアメリカの子も一緒に食べてくれた。

ランチの後は各教室に行って、日本の伝統的な遊びの仕方を教えた。折り紙は人気があり、日本から持っていった新聞紙を使ってかぶとを作った。日本の新聞に興味を示している子が多くいた。幼稚園のクラスもあるので、アメリカの子どもたちに言葉だけで教えるのは難しい。手のあいた人は一緒になってかぶとの折り方を教えた。

アメリカの子どもたちは出来上がったかぶとを頭にかぶり、とてもうれしそうだった。今回の交流では、こま・剣玉・折り紙・めんこ・だるま落とし・福笑いを紹介している。保護者の方も積極的に遊びの紹介に参加してくれ、実際にどのように遊ぶか見せてくれた。

clip_image066この日は2グループがそれぞれ3クラスに行って教えたので、計6クラスを回った。教えるということはとても難しいことだと子どもたちは実感した。その証拠に3回目のクラスでは相当疲れていた。日本語の通じない子どもたちに英語を使って教えようとするのだから当然である。しかし、こういう経験は田峯の子どもたちにとって大切な経験だと思う。家族のように一緒にいる友達とは気心が知れているために、ついコミュニケーションのとり方が雑になってしまうと思う。「相手もわかっているもの」を前提にしているからだ。でも、この交流では相手はまったく何も知らないところからスタートするので、相手の様子を伺いながら。相手に伝わるように丁寧に教えようとする。

clip_image068もうひとつ子どもたちが学んだのは、気持ちをすぐに言葉や表情に表すことである。アメリカは「サンキュー」をよく使う国である。そういう言葉が習慣化していない日本人は、思ったことや感じたことをすぐに言葉にするのが上手ではないと思う。アメリカの子に「サンキュー」と言われても「ユーアーウェルカム」の一言がはじめのうちはすっと出てこなかった。緊張しているせいもあって表情も固かった。しかし、この日の終わりころには表情も緩やかになって、笑顔で応える様子も見られるようになった。これは田峯の子達にとって大きな進歩だと思う。

さて、今日からホームステイも始まった。ホームステイ先の人と一緒に学校を出るときは、子どもたちも不安そうな表情を浮かべていた。明日の朝、どんな表情で学校へ来るか楽しみである。ちなみに渡辺校長と英治は、幼稚園の先生エイミーの家にホームステイしている。2人とも一生懸命は会話しようと試みるが、どれくらい伝わっているだろうか。頭の中で伝えたい日本語を英語に翻訳するが、言いたいことをそのまま翻訳することができない。ちょっとした事ほど英語にするのは難しい。特に今の自分の気持ちを言葉にするのが難しいと感じた。夕食は宏樹さん・裕也さんのホームステイ先の人と一緒にスパゲティディナーだった。アメリカ人同士の話になると、会話のスピードが速いのと単語が難しいので聞き取れなかった。私たちも気を使って疲れているが、ホームステイ先の人も同じだろう。とりあえず、ホームステイ先の2匹の犬は遊んでくれる相手を見つけて歓迎してくれた。

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明日は、シカゴ総領事公邸へ行く。

2020年10月

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