アメリカ訪問に向けて ~ その4~

ひと足先に、歌舞伎道具が旅立ちました

(11月16日)

今回の訪米歌舞伎公演では、「車引き」(子供)「吉野山」(谷高座)が演じられます。そして、それぞれの舞台で必要な大道具、小道具類も相当量になります。

clip_image002clip_image004この日、日通社から船積用の大きな木箱を積んだ2台のトラックが学校にやってきました。そして、道具一つ一つをきれいに梱包し、箱詰めされていきました。さすがは輸送のプロという手際のよさでしたが、それでも丸一日を費やす大作業でした。

一箱3立方メートルはあろうかという大きな木箱に大事にしまわれ、養生も念入りに行われた歌舞伎道具は、こうして一足先にアメリカへと出発しました。

アメリカ公演に向けた歌舞伎稽古が始まりました

clip_image006(11月21日~)

今、毎晩7時近くなると、「今晩は」とあいさつをしながら子どもたちが学校に集まってきます。続いて、保護者の方、谷高座の方と…。

アメリカ訪問に向けた歌舞伎の稽古がいよいよ始まりました。谷高座座長の原田利一さんと七原明郎教育長さんの優しいなかにも妥協のない指導を受けながら、子どもたちは「車引き」でのそれぞれの練習に熱心に取り組んでいます。習い始めは、どことなく自信なさげな様子も見られましたが、回数を重ねていくにつれ、歌舞伎らしい所作・言い回しができるようになってきているようです。近頃では、三味線をまねた合いの手を入れながら歌舞伎のセリフを口ずさむようすも見られるようになり、本気モードに入ってきたことがわかります。

大人歌舞伎の練習は、子どもたちの練習が終わってからですから、更に遅い時間になります。仕事を終えて駆けつけ、一生懸命練習をする姿を拝見し、頭が下がりました。

9時過ぎに練習が終わると、教育長さんが名調子で「謡い」をしながら帰って行かれるようすをみながら、歌舞伎を愛してやまない田峯人の姿を見る思いです。

2020年10月

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