2021年8月アーカイブ
4日間の研修事業もいよいよ最終日です。ホテルを出発し、まずは国指定史跡青葉城址へと向かいます。戦国大名伊達政宗が築城したお城です。バスガイドさんから伊達家の歴史や築城の歴史、見所など説明を受けながら本丸跡を見学しました。
見学を終え、次に向かったのは、最後の見学地、日本三景の一つ名勝松島です。
塩釜港から遊覧船に乗り、アナウンスガイドで見どころの説明を聞くとともに、語り部の方から、震災当時の様子を写真資料も見せていただきながら説明を受けました。
松島港で船を降り、国宝瑞巌寺五大堂を見学しました。ちょうど33年に一度の御開帳の年で堂の中の様子も見ることができました。
見学を終え、最後の食事です。仙台名物牛タンと三陸海の幸のお刺身をおいしくいただきました。
昼食を終え、仙台空港、中部国際空港を経て津具支所に到着、4日間の研修事業を終えました。様々な場所や施設を実際にこの目で見、そした語り部の方からのお話、また道中バスガイドさんから震災やその地にまつわる様々なお話をお聞きしたことで、震災当時の様子、復興がまだまだ道半ばであることを実感するとともに、東北の歴史や文化の一端にも触れることができました。コロナ禍で様々な規制のある中、苦労してこの事業を企画してくださった町教委の方々、また各地でお話を聞かせてくださったり、お世話になった方々に感謝です。子どもたちの学びや感想は、今後事業の報告書にまとめるとともに、保護者の方への報告会(12月の予定)を行ってお伝えしていく予定です。
三日目は、まず、釜石鵜住居復興スタジアムに行きました。2019年のラグビーワールドカップの会場としても利用されたところです。津波で被災した小中学校の跡地に建設されています。釜石市とラグビーとの関係、釜石の奇跡と呼ばれた避難行動、スタジアム建設の経緯などをバスガイドさんから説明を受けた後、見学をしました。
この後、内陸部へと向かい、遠野市を経て花巻市を目指します。当初の予定であった遠野総合防災センターの見学が施設の事情で中止になったため、車内でバスガイドさんから震災当時、被害の大きかった沿岸部の後方支援基地としての内陸部にある遠野市の果たしていた役割や、その後もさらに効果的な支援体制を着々と整えていること、また、民話のふるさととも知られていて各所にいろんな伝説が残っている地であることも教えていただきました。
花巻市では、岩手名物わんこそば体験の昼食をとりました。会場貸し切り(というか、コロナ下でお客さんが激減して休業状態で、予約が入ったときのみ営業するような厳しい状態なのだそうです)わんこそばの由来なども教えていただき、名物を味わいました。
昼食後は仙台市に移動し、うみの杜水族館の見学をしました。震災後に建てられた施設で、避難場所としての機能も併せ持っていそうです。三陸海岸の生物を展示を見たり、またアシカやイルカのショーを楽しんだりしました。
その後は、ホテルでこの日も地元の名産物を取り入れたブッフェ形式の夕食を味わい、一日を終えました。
研修事業二日目は、ホテル内での朝食から始まります。この日の朝食はブッフェ形式でした。手指を消毒し、さらにビニール手袋という感染対策をしたうえで、自分の料理を盛っていきます。(この後のブッフェ形式の食事はすべてこの対策が取られていました。)
ホテルを出発し、あいぽーと一関へ向かいました。ここは国土交通省が北上川(東北地方で一番大きな川だそうです)の治水管理をしてる施設で、治水に関する様々な展示もしています。台風、洪水など過去の災害の状況やそれを教訓にどんな対策がされているかを展示物や付近にある実際の設備を見ながら係の方が詳しく説明してくださいました。また、普段公開していない、実際にモニターで北上川の各所の水位などを集中監視しているところも見せていただきました。
続いて、平泉にある名刹中尊寺を見学しました。専門ガイドの方の説明を聞きながら、平泉で栄えた奥州藤原氏の歴史や発掘調査の成果なども交えながらお寺の歴史や見どころを説明してくださいました。説明を聞きつつ国宝第1号指定の中尊寺金色堂(ここは撮影禁止でした)などを見学してきました。
この後、門前のお店で昼食、復興支援の意味もある地元の食材を使った料理をいただきました。
午後は、沿岸部三陸海岸へと向かいます。震災当時、よく報道されていた陸前高田の奇跡の一本松も見てきました。併設の施設がコロナ禍の規制により休館になっていたため、運転手さんが、見やすいスポットで止めてくださり、またガイドさんがそれまでの陸前高田の歴史や震災当時の状況なども含めて一本松について詳しく説明してくださいました。
この後、三陸鉄道に乗り陸前高田の盛駅から釜石市へと移動しました。三陸鉄道は津波により線路や車両に甚大な被害を受け、一昨年ようやく全線復旧した鉄道です。この日乗車したのは定期運航便ではなく、貸し切りの震災学習用の列車です。車内で社員の方から鉄道への被害や海外も含めた多くの支援で復旧してきたこと、また、途中途中の集落での被害の状況や地域に合った防災、減災の拡充が図られていることなどを教えていただきました。
釜石駅からはバスで宿泊先のホテルに移動。ホテルでは、岩手県のブランド農産物をふんだんに使った夕食を味わい、この日の研修を終えました。(向かい合わせの配席ですが真ん中にアクリルの仕切り版が設定されています。見えにくいですが。)
コロナ禍により中止となった海外派遣事業に代わる中学生の研修として、設楽町の人材育成研修事業が実施され、津具中の3年生も参加をしてきました。8月17~20日の4日間、宮城県、岩手県で東日本震災当時、そして復興、現在の状況を中心に各所を見学したり、お話をうかがったりしてきました。その1日目の様子を紹介します。
津具中生は朝、津具支所からを出発し、設楽中で設中生と合流し中部国際空港から、仙台空港へ向かいました。
仙台空港では、被災時の津波による浸水したラインが空港の壁に記されていて、到着早々被害の大きさを実感させられました。この後、現地では、感染対策として、公共交通機関は使わず、4日間すべて貸し切りバスで移動しました。
最初に訪れたのは、震災遺構(各自治体に1つ、震災の状況を後世に伝えるため、被災した当時の姿をそのままにして残すことにし、これを震災遺構というそうです。)s仙台市立荒巻小学校です。津波で2階まで水に浸かり、小学生や避難してきた住民の方がヘリなどで救助されるまでの緊迫した様子や、その後の復興や被災を繰り返さないための津波対策のことなどを現地の語り部の方から詳しく教えていただきました。
次に向かったのは、仙台3.11メモリアル交流館です。ここでは、被災後の復興の足跡を中心に展示がされています。時系列での展示がされていたり、救助活動を行う消防隊員の記録や被災した方々への心のケアの記録など多方面の記録が展示されていました。
この日の研修先はこの2カ所です。この後は、宿泊先のホテルで過ごしました。感染予防のため、一人一部屋に分かれ、部屋間の行き来、外出は禁止です。夕食もホテル内で、食事中はマスクをとるため、会話をせず黙食です。少し寂しいですが、感染を防ぐためには必要なことです。津具中もみな、よい子でおとなしく過ごしました。
8月4日、5日の2日間、3人の生徒が、津具保育園で職場体験を行わせていただきました。
園内で園児と接したり、給食やおやつの準備や補助などしたりして、保育士さんの仕事を体験しました。園での一日にはいろいろな活動があり、それぞれに気を付けることがあり、気遣いが多いことを実感できたようです。
プラザのプールでの園児の水遊びの補助も体験しました。(園内での小さいこの水遊びの補助もしました)
掲示物を作る体験もさせていただきました。ほんの一部ではありますが園児と直接かかわること以外にも保育士さんには様々な業務があることも実際に学ぶことができました。
今年の職場体験はこれで終了です。診療所、保育園のみなさまのご協力のおかげで、生徒たちは貴重な経験を積み、職業への学びを深めることができました。ありがとうございました。
中高一貫教育の一環として田口高校生、郡内4中学の1年生が集うサマーセミナーに参加してきました。これまでは、1泊2日で行われていましたが、コロナ禍のため、昨年度は中止、今年度は、1日日程で行われました。
午前中は、田口高校の鴨山実習林で、田口高林業科3年生から、林業科の実習で行っている活動の一端を教えてもらいました。今回は、ドローンの操縦、チェーンソーの実習、そして、木工体験をさせていただきました。
午後からは、田口高校の校舎で、普通科2年生と一緒に班ごとにレクをして交流を深めました。当初体育館で行う予定でしたが、高校のご厚意により、クーラーのきいた教室内で楽しく快適に過ごすことができました。
最後の閉会式では、津具中生徒が中学生の代表として、まとめと高校生へのお礼の言葉を述べました。
高校生活の一端を知ることができたり、郡内の中学生や卒業生との交流を深めたりと有意義な一日となりました。