コロナ禍により中止となった海外派遣事業に代わる中学生の研修として、設楽町の人材育成研修事業が実施され、津具中の3年生も参加をしてきました。8月17~20日の4日間、宮城県、岩手県で東日本震災当時、そして復興、現在の状況を中心に各所を見学したり、お話をうかがったりしてきました。その1日目の様子を紹介します。
津具中生は朝、津具支所からを出発し、設楽中で設中生と合流し中部国際空港から、仙台空港へ向かいました。
仙台空港では、被災時の津波による浸水したラインが空港の壁に記されていて、到着早々被害の大きさを実感させられました。この後、現地では、感染対策として、公共交通機関は使わず、4日間すべて貸し切りバスで移動しました。
最初に訪れたのは、震災遺構(各自治体に1つ、震災の状況を後世に伝えるため、被災した当時の姿をそのままにして残すことにし、これを震災遺構というそうです。)s仙台市立荒巻小学校です。津波で2階まで水に浸かり、小学生や避難してきた住民の方がヘリなどで救助されるまでの緊迫した様子や、その後の復興や被災を繰り返さないための津波対策のことなどを現地の語り部の方から詳しく教えていただきました。
次に向かったのは、仙台3.11メモリアル交流館です。ここでは、被災後の復興の足跡を中心に展示がされています。時系列での展示がされていたり、救助活動を行う消防隊員の記録や被災した方々への心のケアの記録など多方面の記録が展示されていました。
この日の研修先はこの2カ所です。この後は、宿泊先のホテルで過ごしました。感染予防のため、一人一部屋に分かれ、部屋間の行き来、外出は禁止です。夕食もホテル内で、食事中はマスクをとるため、会話をせず黙食です。少し寂しいですが、感染を防ぐためには必要なことです。津具中もみな、よい子でおとなしく過ごしました。