研修事業二日目は、ホテル内での朝食から始まります。この日の朝食はブッフェ形式でした。手指を消毒し、さらにビニール手袋という感染対策をしたうえで、自分の料理を盛っていきます。(この後のブッフェ形式の食事はすべてこの対策が取られていました。)
ホテルを出発し、あいぽーと一関へ向かいました。ここは国土交通省が北上川(東北地方で一番大きな川だそうです)の治水管理をしてる施設で、治水に関する様々な展示もしています。台風、洪水など過去の災害の状況やそれを教訓にどんな対策がされているかを展示物や付近にある実際の設備を見ながら係の方が詳しく説明してくださいました。また、普段公開していない、実際にモニターで北上川の各所の水位などを集中監視しているところも見せていただきました。
続いて、平泉にある名刹中尊寺を見学しました。専門ガイドの方の説明を聞きながら、平泉で栄えた奥州藤原氏の歴史や発掘調査の成果なども交えながらお寺の歴史や見どころを説明してくださいました。説明を聞きつつ国宝第1号指定の中尊寺金色堂(ここは撮影禁止でした)などを見学してきました。
この後、門前のお店で昼食、復興支援の意味もある地元の食材を使った料理をいただきました。
午後は、沿岸部三陸海岸へと向かいます。震災当時、よく報道されていた陸前高田の奇跡の一本松も見てきました。併設の施設がコロナ禍の規制により休館になっていたため、運転手さんが、見やすいスポットで止めてくださり、またガイドさんがそれまでの陸前高田の歴史や震災当時の状況なども含めて一本松について詳しく説明してくださいました。
この後、三陸鉄道に乗り陸前高田の盛駅から釜石市へと移動しました。三陸鉄道は津波により線路や車両に甚大な被害を受け、一昨年ようやく全線復旧した鉄道です。この日乗車したのは定期運航便ではなく、貸し切りの震災学習用の列車です。車内で社員の方から鉄道への被害や海外も含めた多くの支援で復旧してきたこと、また、途中途中の集落での被害の状況や地域に合った防災、減災の拡充が図られていることなどを教えていただきました。
釜石駅からはバスで宿泊先のホテルに移動。ホテルでは、岩手県のブランド農産物をふんだんに使った夕食を味わい、この日の研修を終えました。(向かい合わせの配席ですが真ん中にアクリルの仕切り版が設定されています。見えにくいですが。)