卒業式が始まるころ、また雨が降りり出しました。
今日は、本校の卒業式です。卒業生との別れを惜しむ名残の雨となりました。
雨は、夕方上がりました。
卒業生、保護者の皆様、
ご卒業、おめでとうございます。
午前9時30分から、第42回卒業式が行われました。
多くの来賓のご臨席のもと、在校生、保護者の皆様、そして教職員が見守る中、26名の生徒たちが巣立っていきました。
来賓の皆様、ありがとうございました。
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式辞の中で、校長先生は、はなむけの言葉を贈られました。
ノーベル賞を日本で最初にいただいた湯川秀樹さんの言葉「自分の中に潜む大きな可能性を信じ、未来に希望をもとう」という言葉です。
また、山本有三さんの『路傍の石』という小説の中で、主人公愛川吾一に、担任の先生が、「人生は生きることだ。これからの者は、なによりも生きなくてはいけない。自分自身を生かさなくてはいけない。たった一人しかいない自分を、たった一度しかない人生を、ほんとうに輝かしださなかったら、人間、生まれてきた甲斐がないじゃないか。」と、言っていることを引用し、
「皆さん一人一人には、大きな可能性を秘めています。その可能性を伸ばし、たった一度のしかない人生をほうとうに輝かせてほしい。」
と語られました。
“在校生送辞”では、
この1年間、皆さんは級訓「開花」のように大きな花を咲かせてくださいました。4月からそれぞれの新しい世界で、新しい花を咲かせてください。
と、卒業生に呼びかけました。
また、“卒業生答辞”では、
私たちは今日で東栄中学校を卒業しました。そして、それぞれの新しい生活を迎えることになります。今は、不安や期待でいっぱいですが、ここで過ごした3年間の積み上げてきた経験と精神を胸に、自分自身で選んだこれからの道をしっかり歩んでいきます。
と決意を述べました。
最後は、どちらも「ありがとうございました。」の言葉で、生徒たちの思いは締めくくられました。
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卒業式後は、1階廊下で、恒例の部活動ごとの歓送が行われました。
先輩、後輩は共に語りかけ合い、握手し、ハグしていました。
式でこらえていた涙を、遠慮なく流す姿が見られました。
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午後は、謝恩会が、保護者の方の進行で和やかに行われました。
生徒、保護者の皆さん、ありがとうございました。
卒業生の皆さん、未来の扉は、叩いただけでは開きません。自分だけにしかない小さな鍵がいります。その鍵を自分で見つけ、自分で未来への扉を開けましょう。
では、希望を胸に、感謝の気持ちを忘れることなく、自分の道を一途に歩んでいってください。
そして、卒業後の人生の節目には、皆さんがもっともっと成長した姿を見せに来てください。