テニスコートの横の草刈りをしていたら、立派なススキを見つけました。刈り取ってしまったので、そこから何本か持ってきて、「校長室の本棚」コーナーの一輪挿しに挿しました。そこに、窓から彼岸花が見えたので、彼岸花もとってきて挿しました。すると、なぜか「ごんぎつね」が思い浮かんだので、図書室に借りに行ってきて、棚の上をアレンジしてみました。
すると、夕方、そこを通った3年生男子集団、「あっ、ごんぎつねだ」「ほんとだ」と口々に話しています。そこに保さんのひとこと「ごん、おまえだったのか」。「何、それ?」と他の子に尋ねられ、保君が「教科書にあったじゃん!」と答える会話が聞こえてきました。秋はごんぎつねの季節。小学校で学習した記憶が心に強く残っているほどインパクトのある兵十の言葉であり、新美南吉の名作なんだなと思いました。
下校前、職員室の前を通った保さんに「保、おまえだったのか」と声をかけてあげたら、にこっと笑顔を返してくれました。校長室前のコーナー、そんな話題作りができるだけでも、やりがいを感じます。