発言「ヤング」欄に、H君の記事が掲載されました。国語でこの投書の作成を指導したS先生が、「早く載らないかなあ」と言っていました。できたら大会の前に掲載して欲しかったようです。
でも、夏の大会が終わって引退してから掲載されたことで、またこの文章の真実味が増しました。
なぜなら、東三河大会の最後の試合の最後で、H君は、レフトオーバーのタイムリーを打って、あこがれの先輩になっていたからです。
「勝つため声かけに注意」
去年の夏の大会で僕たち野球部は惜しくも1点差で負けてしまった。悔しかったが、それ以上に先輩方のかっこいい姿が心に残った。僕たちもあんなふうになりたいと思った。
僕たちが最上級生となる新チームがスタートしてからは張り切って練習をした。意見の食い違いで言い争いをしたこともあった。試合中も勝ちたいと思うばかり、ミスを責めたりお互いにプレッシャーをかけてしまったりした。雰囲気が悪くなり、結局自滅して負けたことがあった。
そんなとき、先生は「言われる人のことを考えた言葉がけをしていこう」と言った。思えば、僕たちの言葉は相手を傷つけるきつい言葉ばかりだった。このままではいけない。勝つためにはまずチームが1つにならねばと思った。
今、僕たちは相手の気持ちを考えた言葉がけをしている。これからもこのことを忘れないで頑張りたい。いつか先輩たちのように後輩があこがれる人になりたいと思う。