朝、正面玄関の草取りをしていたら、3年Kさんが、「ああ、草取りをしていたほうがいい。」と、私をみて、つぶやきました。
「それはありがたい。手伝ってよ。走らなくていいから。これだけ生えてたいへんだから。」と返すと、「ええ、いいんですか?」と、驚きの表情。
結局、Kさんは一生懸命駅伝の基礎練習に取り組んでいました。全校体制での駅伝の必要性を、きちんとわかっているからだと思います。
走ることが大好きな生徒の集まった駅伝部の指導と、走るのが苦手な生徒のいる全校体制の駅伝部の指導とでは、やはり後者のほうが指導がたいへんです。それでも、北設楽郡の中学校の先生方は、ノウハウをもち、長年指導しています。(以下の写真は昨年度のもの)
全校体制の駅伝部に対する生徒の心理は次のようなことが考えられます。
<プラス心理>
・選手に選ばれたい。
・ライバルにだけには負けたくない。
・優勝したい。
・早くなるためたくさん練習したい。
・家に帰ってからも練習したい。
・優勝して思い出を残したい。
・友達と励まし合って練習したい。
・後輩を引っ張っていきたい。
・先輩についていきたい。
・先輩を追い越したい。
・あこがれの先輩に近づきたい。
<マイナス心理>
・練習がつらい。
・思うように走れなくてつらい。
・後輩より遅くていやだ。
・計測をしたくない。
・練習を休みたい。
・どうせ選手に選ばれない。
・練習しても意味がない。
・後輩をひっぱっていけるか心配。
・下級生なのに選手になったら、先輩にどう思われるか心配。
・先輩なのに選手になれなかったら恥ずかしい。
<その他の心理>
・他の部活動の大会があるから、そちらの練習をしたい。
・運動より、勉強をしたい。
こんないろいろな心理状態を読みながら、体育主任の先生を始めとして、担任や副担任の先生方みんなで指導しています。
先生たちは、人数が少ない利点を活かして、一人一人の心理をつかみ、それに適した声かけや指導を行っています。
こうして、生徒と先生みんなで、駅伝部へのモチベーションをあげています。
<保護者の皆さまへ>
10月までの間、心理面だけでなく、練習における疲労の蓄積や、怪我の心配等、気になることがあれば、ぜひ早めに、情報を担任にお伝えください。