2月2日(火)に全校学級活動で、自己肯定感の測定結果のふり返りを行いました。自己肯定感を高めていこうとする気持ちをもつことがねらいです。各自、年間に3回行ってきた自己肯定感の測定結果(各項目の得点)をワークシートに記入しました。得点が上がった項目があった(=自己肯定感が高まった)事例について、どうして得点が上がったのか、グループで話し合いました。そして、どうしたら得点を上げることができるか、自分にできそうなことを話し合って、紹介し合いました。生徒からは、「よいところを見つけ合う」「ダメなところもよいところも両方認める」「物事をポジティブに考える」「明るくあいさつする」「ありがとうと言う」などの意見や感想がありました。
出張でいなかった校長先生が話したかったこと
大人の人たちにの中には、中学生や高校生の時期に、自分の足りないところや劣っているところばかりが気になって、落ち込んでいたという体験がある人が多いと思います。私が中学生だった頃は、そのことを「自己嫌悪(じこけんお)」と言っていました。多かれ少なかれ、誰だって自己嫌悪を感じるものだと思っていました。その頃、自己嫌悪の様子を井上陽水さんが歌で歌っていたと思います。私は、自己嫌悪を繰り返しているうちに、いつの間にか、「誰かと同じようにできなくてもいいんだ」「自分は自分なんだ」「自分は自分ができることをすればいいんだ」と思うようになってきました。今になって思えば、それが私にとっての自己肯定感の高まりと言えるかもしれません。今だって、自己嫌悪におちいるときがあります。でも、何とか乗り越えています。乗り越えるために、私にとって一番力になっているのは、「誰か(何か)のために、自分はやるんだ」と思うことです。みんなも、学校生活の様々な活動の中で、そのことを体験しているはずです。たとえば駅伝大会で、仲間と共にがんばった苦しい練習を思い返し、はげましや応援を受け、「仲間のために私が」と思うことで、力がわいてきた子が多かったと思います。自己肯定感は、高くなったり低くなったりするのがあたりまえ。低くなったときどうするか、そのヒントが、今日の活動にあったと思います。今日の取り組みが、みんなの元気につながるヒントになってくれたらと思います。