卒業式が終わりました。今年の卒業式も、涙、涙の感動的な式になりました。御多用のところご列席いただいた方々に、心よりお礼申し上げます。ここに、式辞の抜粋を記します。 (O)
【平成25年度 第64回卒業式 式辞】(抜粋)
(前略)
本年度の皆さんは最上級生として、夢を追い、お互いの和を深め、そしてたくさんの花を全員で咲かせたいという目標を掲げ、常に下級生に範を示そうと努力していました。とりわけ学校行事、部活動での活躍は見事でした。キーワードは「全員」。そして、「全員」の中心にいたのは常に皆さんでした。 津具中の誇りでもある合唱は、皆さんによって今年も伝統として受け継がれ、素晴らしいハーモニーを奏でました。
部活動では、「力戦奮闘」剣道部の六年ぶり東海大会出場、「一打集中」ソフトテニス部の二十七年ぶり東三大会出場、「激走!」女子駅伝部の二十四年ぶり県大会出場二十五位と、津具中に新しい歴史と輝かしい足跡を残しました。まさしく「百花繚乱」、今改めて、みなさんに「ありがとう!」と感謝の言葉を贈ります。
皆さんは、今日から、いよいよ自分の選んだ道へ新たな第一歩を踏み出します。その門出に当たり、皆さんに二つのことをお話して餞の言葉とします。
ひとつは「自ら創る人、自ら律する人、自ら鍛える人」という津具中学校の校訓です。これは、昨年の先輩卒業生にも同じ話をしました。あなた方はこの校訓のもと、三年間、この学校で勉学に励んできました。この三つの求められる人間像は、「三びと」と言われ、これから先、皆さんが生きていく上でも重要な指針となります。津具中で学んだという自覚と誇りはこの校訓から生まれてくると言っても過言ではありません。今日の卒業式を機に、もう一度、自ら創るとは、自ら律するとは、自ら鍛えるとは、と自らに問いかけて、新たな第一歩を歩み出してほしいと思います。
二つめは
♪うさぎ追いし かの山
こぶな釣りし かの川♪
ふるさと津具を愛する気持ちをいつまでも持ち続けてほしい、ということです。皆さんは一年生で郷土津具、二年生で首都東京、三年生で海外、アメリカシカゴと徐々に大きく視野を広げてきました。国内研修で、東京から帰った時、「ああ、山がある、津具がいいよ」と言っていましたね。アメリカから帰ったときも多くの子が「津具がやっぱり落ち着くな」と言っていました。国内、海外の研修は貴重な経験とともに、ふるさとの良さをさらに強く感じる機会になりました。これから皆さんは高校に進学し、今まで一日中過ごしていたふるさと津具を一度は離れることになります。改めてふるさとを見つめ直したときに、その良さがわかる経験を大切にしてほしいと思います。
今の皆さんの心の中には、これからの人生に対する大きな夢がふくらんでいることでしょう。
♪志をはたして
いつの日にか帰らん♪
ふるさとの青い山も清らかな水も、そして「おもと君なる」津具中学校も、みんなの心がふるさと津具に根付いていくことを願っています。苦しくなったとき、ちょっと羽を休ませたくなったとき、津具のことを思い出し、どうぞ母校へ顔を出してください。「さやさや清き、美し津具村 いとしかりけり」と校歌に歌われたこの思いを共有し、ふるさと津具のことを、心の片隅にいつも置いておいてください。
校訓の意味を自らに問い、ふるさとを思う強い心とその姿が、これから時代を生き抜く力つながると信じています。 (後略)