本校は全校生徒33人全員が自転車通学をしています。通学距離に規制はなく、自転車で3分の生徒もいれば30分くらいかかる生徒もいます。安全に通学してくれることを願っていますが、心配がないわけではありません。
今朝の出来事です。通勤途中の道ばたで、中学生が4人、自転車を止めて集まっていました。車を寄せて聞いてみると、下津具方面から登校してくるH君の自転車のチェーンがはずれてしまったようでした。それを、ちょうどその前の家の方が修理をしてくださっていました。大丈夫そうだったのでそのまま私は学校に向かいました。
車のなかで、そう言えば、この間下校の前にH君の自転車を見て「チェーンに油を付けないといけないね」と話したばかりだったことを思い出しました。「前にチェーンがはずれて、お兄ちゃんに直してもらった」と話してもいました。そのときに、もう少ししっかり対応してあげておけばよかったなと反省をしました。
その後、自分は朝の散歩に出かけたのですが、気になったので、いつもとコースを変えて、もう一度現場向かっていくと、4人で元気よくあいさつをしながら自分の方に向かってきました。たまたま通りかかった、隣の小学校の先生も「近所の人が直してくれてましたよ」と車を止めて報告してくださいました。自分は、直してくれた方にお礼を言いにご自宅に向かいました。
小さな町の小さな学校ですが、みなさんに暖かく見守られ、優しく支えていただいていることに心から感謝したい朝の出来事でした。 そんな周りの人の思いを大切にできる生徒を育てたいと改めて思いながら、思わず微笑んで散歩ができたすがすがしい朝でした。