3月19日(火)平成24年度卒業証書授与式が行われました。
昨日の嵐がうそのような暖かい日になりました。
保護者の皆様、来賓の皆様、そして在校生が見守る中、12名の卒業生が厳かに入場しました。
温かな雰囲気の中、校長先生から立派に卒業証書をいただきました。
【校長先生の式辞より】
卒業証書には、6年間のみなさんのがんばり、愛情をこめて育ててくれた家族の心、みなさんに力をつけようとがんばった先生方の努力、温かく見守ってくれた地域の人の気持ちがこもっていることをいつまでも忘れないでください。
みなさんとは、4年間いっしょに過ごしました。指導会や運動会、マラソン大会の姿からたくましさを、縦割り班での活動や登下校で下級生とかかわる姿から優しさを、群読発表会やみんなの約束を決める話し合いで全校をリードする姿から凛々しさを、サマーキャンプや修学旅行で協力する姿からまとまりを感じました。そして、ありのままに自分を表現する姿から子どもらしさ、ひょうきんさを感じました。しかし、ひょうきんさの中で、ありのままの姿を出し過ぎて、「やだ」「できない」「無理」といった後ろ向きな言葉があったことは、これからみなさんが将来に羽ばたくために心配なことです。
そんなみなさんに2つの言葉を贈ります。
一つは、「己を信じよ」です。
自信をもって、自分を信じて、前向きに生きていくことがこれからのみなさんにとって大切なことです。
もう一つについて。ひょうきんさと思いやりのなさが違うことはわかりますね。先日、みなさんにお話した江戸仕草を思い出してください。江戸仕草は、相手への思いやりをさりげなく表現する仕草です。これを「粋」と言います。本物のかっこよさをみなさんに求めてもらうために贈るもう一つのことばは、「目指せ、本物」です。
この2つのことばを胸に中学校で大きく羽ばたいてください。
【来賓の皆様のことばより】
中学生は、心と体が最も成長する時です。新しい仲間と共に心と体を鍛え、自分らしさを作っていきましょう。そして、たくさんの楽しみ、喜びだけでなく、苦しいことやつらいこと、逃げ出したいことを経験し、乗り越えることで、達成感や満足感を味わってください。
将来のために、自分自身を大切にし、周りの人に感謝する心をもってください。
世の中には、東日本大震災、事件、事故などに巻き込まれたため、無事に卒業式を迎えることができなかった子どもたちが大勢います。生きていることが大切です。あなたのいのちを大切に、心を大切にし、困った時に「助けて」と言える勇気をもちましょう。
自分を大切にし、地域のために何か一つボランティアのできる人になってください。
そして、卒業生から卒業記念品として「かしまくんステンドグラス」をいただきました。
最後に、卒業生、在校生の「旅立ちのうた」です。
在校生からは、卒業生への感謝の気持ちと中学校に向けてのエールを、
卒業生からは、小学校生活の思い出と田口小の伝統を引き継いでほしいとの願いを、
お互いに交換しました。
みんな笑顔で田口小を後にしました。
ご卒業おめでとうございます