1月24日から30日までを「全国学校給食週間」といいます。日本の学校給食は、明治22年に山形県鶴岡市で始められました。 当時の献立は「おにぎり、漬物」だったそうです。その後、学校給食は全国に広まりましたが、戦争が激しくなり中断されました。戦争が終わると、栄養不足の子どもを救うために、アメリカなどから「脱脂粉乳や小麦粉、缶詰」などの援助物資が届き、学校給食が再開されました。これを記念して「全国学校給食週間」が設けられました。
豊根中学校では、1月22日に「保存食として活用されてきた豊根村の食材を生かした郷土料理を味わう学校給食の日」として特別献立が実施されました。この日の献立は「豊根米ごはん・牛乳・ささ身の味噌焼き・ブロッコリー・切り干し大根煮・けんちん汁・干し柿」でした。「郷土料理」「保存食」「地域の食材」が意識された献立でした。けんちん汁と切り干し大根煮は豊根村の「郷土料理」です。また、干し柿や切り干し大根は「保存食」として昔から食べられてきました。最近では、干し柿や切り干し大根を作る家は少なくなってきています。昔と比べると、現在ではいろいろな食材が手に入り、学校給食で出される料理も幅広くなりました。子ども達には、「全国学校給食週間」を通して、給食の役割だけでなく、食べ物の大切さや自分の食生活について見直す機会になってほしいと願っています。
(同じ記事を兎鹿嶋通信2月号でごらんいただけます。)