12月4日から10日までの1週間は、第64回人権週間でした。
1950年に国際連合が世界人権宣言を採択した日である12月10日を「人権デー」と定め,全ての
加盟国及び関係機関が、人権活動を推進するための諸行事を行うよう、要請する決議を採択し
ました。法務省と全国人権擁護委員連合会が、同宣言が採択されたことを記念して「人権週間」
を定め、その期間中に集中的な啓発活動を行っています。本校でも、様々な人権に関する活動
が行われました。
【校長先生による人権講話】
「 恕(じょ) 」 ~思いやり~
人権とは、それがなくては人間が人間らしく生き
ることができないものである。そして、人間が生ま
れながらにして持っている様々な権利である。世界
人権宣言では、人が生まれながら持っている権利
の様々な具体例が挙げられている。そうした様々
な権利が侵された時、それを人権問題というので
ある。
世界人権宣言には、『何人もこれを侵すことは許さ
れない』『無責任な自己主張や、人権と人の自由を否定してしまうような目的のために使われて
はならない』と書かれている。この一年いじめの問題が大きく取り上げられた。いじめは明らかな
人権問題である。人権問題のそのほとんどが、人と人の関わりの中で起こっている。人権問題を
起こさせない、人間が持っている最大の武器は何だろうか。それは皆一人一人が持っているもの
である。その最大の武器とは「恕」である。「恕」とは思いやりのことである。皆が持っているその
気持ちを具体的な行動に移せるかどうか重要であり、常に相手の立場に立って思いやりのある
行動をとってもらいたいと思う。
【人権講話】
豊根村人権擁護委員の方による講話が行われま
した。飯田線の天竜峡~三河川合間の測量を行っ
た天才測量士の川村カ子トのお話を交えながら、
人権問題について考えました。
【人権に関する道徳授業】
各学年の道徳の授業の中で、人権に対する意識
を高める活動が行われました。1年生では「人間
愛」2年生では「公共マナー」3年生では「無償の
愛」を題材に授業を行い、思いやりの精神をどのよ
うに具体的な行動に移していくかを考えました。
【人権を理解する作品コンクールへの応募】
第40回「人権を理解する作品コンクール」へ全員標語を考え応募しました。
生徒が考えた標語をご紹介します。
1年生 『人と人 支え合うから 生きている』
2年生 『勇気出し 「お困りですか?」と 聞いてみよう』
3年生 『思うだけ それじゃ仲間を 救えない』