人権週間 ~大事なことは自分や相手の命を大切にすること~(H26.12.4~)

12月4日から10日までは、「人権週間」です。初日の4日には、小学校も中学校も、校長先生が人権にかかわる講話をしました。

原田校長先生は、「『人権の世紀』と言われる21世紀に入って10年以上経過しました。本年度の重点目標は、『みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう相手の気持ち育てよう思いやりの心~』です。人権週間を通して、いろいろと考えていきましょう。」と話し、

人権の作文で素晴らしい賞に入った中学2年生のT子さんの作文『いじめがない理由』の紹介をしました。

「富山にはいじめがない!その鍵は4つあるとするT子さんの考えを確認していきましょう。①いじめができない環境にある。②特定のグループに分かれない。③毎日全員がコミュニケーションをとっている。④直接会ってコミュニケーションをとっている。の4つです。」

その後、いじめをなくす方法を小学生個々が発表しました。そして最後に、

「富山小の11名は、全員『思いやり』の心をもっています。相手の顔を見て、その子の気持ちを察することができるよさがあります。今後も続けていってください。と、締めくくりました。

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村井校長先生は、「人間は誰でも、『生まれてきて自由で幸せに生きる権利』があります。これが人権です。それと同じように、『相手の人権をおかさないという義務』もあります。この人権と義務の関係がうまくいかないときに、人権問題が起こります。

人権を考える上で一番大切なことは、『自分の命を大切にする』ということです。自分の命を大切にする人は、相手の命も大切にできます。

ときには『自由に幸せに生きる』ことをじゃまされることもあります。また、自分で自分を傷つけてしまうこともあります。残念なことでかわいそうだと思います。そうしたことを防ぐにはどうしたらよいか、この人権週間を機会にじっくりと考えてみたいですね。」と話しました。

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さらに中学校では、1時間目に山下先生が全校道徳で『いじめについて』考える授業を行いました。ここではT子さんが自分が書いた作文『いじめがない理由』を朗読し、それをもとに、「いじめがなぜ起こるか」「いじめをなくす鍵は何か」などを話し合いました。

子どもたちは、「いじめをなくす鍵は何か」という問いかけに対して、

「会って直接コミュニケーションをとる。」

「相手に直してほしいことがあったら、陰で言わず、直接素直に言う。」

「人に対して『むかつく』気持ちはある程度仕方がないけれど、それも相手の個性としてとらえ、温かい目で見たり、ポジティブに考えたりする。」

「周りの雰囲気がよい(上下関係がない)といじめは起こらない。協力しないと進められないという意識をみんながもつ。このような雰囲気をつくることが大切である。」

「ときには周りに合わせて行動することも大切である。」

「人のよいところを見つけるようにする。意見を言いやすい雰囲気をつくる。相手の気持ちを考えて行動する。」

など、よく考えて発表しました。

今の富山小中学校はいじめのないとてもよい学校だと思います。この人権週間をきっかけに、今後も人権を守り、「自分の命も相手の命も大切にできる」環境を醸成したいですね。