中学1・2年生の生徒5名が、豊根ケアセンターへ職場体験学習に行ってきました。
ケアセンターでは、職員の井指さんから介護保健施設について教えていただきました。介護保健施設と老人ホームの違いや、利用できる方の条件、お年寄りを預けた家族の役割、ケアセンター内の仕事の種類や役割などを学びました。
その後、子どもたちはシーツ交換の手伝いをして、少し時間が余ったのでお年寄りと話をしました。お年寄りが床ずれを起こさないように、しわ一つなくシーツを敷く必要があることを知りました。子どもたちが「富山から来ました。」と話すと、「遠い所から来てくれたね。私は、昔恵那市にいたんだよ。」などと楽しく会話ができました。
次にミキサー食や普通食の試食をしました。「ミキサー食のご飯が洗濯のりみたい?」とか、「かぼちゃはミキサー食の方がおいしい。」などの感想をもちました。理学療法士の山崎さんが「食べることは人間にとって大事なことで、まず楽しくないといけないよね。」と話されていました。
次にお年寄りの食事の介助をしました。気をつけることは、声をかけながら食べていただくことや、お年寄りが寝てしまわないように肩をたたいたりして常に起きていていただくこと、スプーンを上あごにくっつけて食べていただくこと、ミキサー食には味のあるものを混ぜて食べやすくすることなどでした。
その後、お年寄りとの交流をしました。お年寄りと一緒に体を動かしたり、歌ったりしました。子どもたちの声かけで「茶摘み」を歌いながらの手遊びや風船バレーをしました。最後に水戸黄門のテーマ曲を一緒に歌いました。お年寄りから、「もう終わりかん。もうちょっとやりたいのう。」との声が上がりました。楽しんでもらえてよかったです。水戸黄門のテーマ曲はおじいさん、おばあさんたちは3番まで全部覚えて歌っていたのでびっくりしました。
最後に少し時間があったので、「車いす体験」をさせていただきました。実際に自分たちが車いすで生活をしているという設定で、障害者用トイレに入り出てくるところを体験しました。思った以上に難しくトイレのドアを開け切るだけでも大変なことでした。
最後に山崎さんから、「いつか、あなたたちもこのような施設に入ることがあるかもしれません。今日は仕事を体験するという部分でも、自分たちの将来のことを考えるという点でもよい体験になったと思います。」というお話を聞きました。
この日は貴重な体験をたくさんすることができ、介護について学んだだけでなく、自分たちの将来のことについても考える機会になりました。ケアセンターのみなさん、お年寄りのみなさん、本当にありがとうございました。