今日2月7日に本年度最後のふれあい会活動の読み聞かせ会がありました。
1~5年生には、惠子さんが宮西達也さんの子どもの心をひきつける絵本を読んでくださいました。『シニガミさん』というお話です。
宮西さんの絵本は、心を癒してくれるので、私も好きです。同じシリーズの『シニガミさん2』には、こんなことが書かれています。
「この本を『大切な人、愛する人』をなくされたすべての人におくります。」
今日のお話も胸がじいんとするお話でした。
じっと聞き入っていた子どもや職員に感想を聞いてみました。
○心にしっくり入ってくるお話で、聞かせてもらってよかったです。(5年)
○オオカミさんの気持ちが変わってよかったです。このお話に出てくるオオカミさんは好きです。(4年)
○惠子さんの優しい声の読み聞かせは、とても心が落ち着きます。(教員)
6年生には、夏目さんがコラムニストの志賀内泰弘さんのエッセイ集から心温まるお話を聞かせてくださいました。志賀内さんは、社会の中の心がほっとするよい話を集めて、その感動を読者に伝えてくださいます。志賀内さんの講演を拝聴したことがありますが、その温かく的確なものの見方と誠実なお人柄に共感しました。共生ということをとても大切にされている方です。志賀内さんのお話は実話を元にしていて、ちょっと素敵なプチ紳士・プチ淑女が登場します。
今日、夏目さんが読んでくださったお話も、勇気ある真っ直ぐな気持ちをもった中学生のお話でした。
全校生徒500人近い中学校で二人三脚の大勢バージョンでギネスの記録に挑戦したときのことです。成功してギネス記録達成の歓喜の中、一人うつむいている生徒がいました。そして、その生徒は、悩みながらも母親に相談し、ゴール寸前で自分の足の紐がほどけたことを、正直に先生に伝えました。先生は、その勇気ある告白を受け止め、学校も教育委員会も、真実に即して適切に対応しました。他の生徒も、その生徒の言動を理解し、みんなが笑顔で納得しました。真実を追究した正直な生徒の行動、周囲の理解ある対応は、ギネス記録達成よりも尊いことだと、多くの人たちから賞賛されたという清々しいお話でした。
6年生は、真剣な眼差しで聞いていました。「真実は一つ、曲げられない。」ということを強く知ったようです。卒業期になり、春には中学生になる6年生にふさわしいお話を聞かせていただきました。
6年生にとっては、今回が小学校生活最後の読み聞かせ会でした。「ありがとうございました。」のお礼の言葉にも、いつも以上に気持ちが篭っていました。何度も頭を下げていました。
ふれあい会員の皆様、1年間、本当にありがとうございました。子どもたちのためにお時間を割いていただき、子どもたちの心を耕してくださったこと、深く感謝申し上げます。来年度も引き続きよろしくお願い申し上げます。