12月14日、日本車輌製造株式会社様のお計らいにより、全校児童が田峯小学校の皆さんと共に、学区内で行われている代行道路事業町道清崎線(鮎美橋)上部工工事現場を見学させていただきました。
この見学会には、次のような主催者の工事関係者の方々の思いが込められていました。
○鮎美橋の工事は、「送り出し架設」という、間近で見る機会の少ない方法で架設されていることから、見学を通して工事のスケールの大きさを肌で感じてほしい。
○橋の架設工事を見学することで、子どもたちに建設・土木の仕事に興味をもってもらいたい。
見学担当の社員の方がわざわざ学校まで迎えに来てくださり、本校から徒歩で5分ほどの清崎地内の現場まで、みんなで一緒に歩いて行きました。
はじめに、「送り出し架設工事」の方法について説明していただき、その後、送り出し工法で橋を架けている様子を実際に見学しました。
段差のある所を歩くときに子どもたちに優しく声をかけてくださったり、一人一人にヘルメットを用意してくださったりと、安全にも配慮していただきました。
橋が伸びていることが分かるように、「富士山」と「新幹線」の目印を用意してくださいました。
「わあ、動いている!すごい!」「本当だ!橋が伸びている!」と、歓声が上がりました。
次に、ボルトの締め付けについての説明を伺い、全児童が実際に締め付け機械を操作してのボルトの締め付けを体験させていただきました。
担当の方は、笑顔で子ども一人一人に語りかけて分かりやすく説明してくださり、安全にできるよう丁寧に補助してくださいました。
私も体験させていただきましたが、工具は非常に重く、また、この1本は橋の大切なボルトだと思うと、身が引き締まる思いがして緊張しました。
代表児童だけでなく、全員にボルトの締め付け体験をさせてくださったことも、大変ありがたいことでした。体験させていただき、みんな大喜びでした。
最後に架設途中の鮎美橋をバックに記念写真を撮りました。
小学生の今、このとき、鮎美橋の工事現場の見学をしたことは、千と万の偶然のなせることです。幸せなことですね。
~子どもの感想~
ボルトとナットの装着は、めったにできない体験でした。工事現場のお兄さんが一緒に持ってくれて操作の仕方を教えてくれたので、うまくできました。僕の住んでいる田内と清崎が橋でつながるので、完成がとても楽しみです。帰りにたくさんの記念品までいただいて、うれしかったです。(4年Sさん)
鮎美橋を架ける工事は、大きな機械を使って送り出していて、すごい工事でした。工事をしている会社の人が、分かりやすく教えてくれたので、橋の架け方のことや橋が動いていることが分かりました。ボルトの締め付けのときも、優しく教えてくれて、体験できて、とてもうれしかったです。(4年Uさん)
今日の見学会では、日本車輌様の営業グループの方々と工事現場の皆さんに、大変お世話になりました。
地元での珍しい工法による橋の大規模架設工事を見学し、実際にボルトの締め付け体験をしたことは、よい学習になりました。
そして、架設工事現場で働いている方にお会いし、お話を伺ったことは、キャリア教育の面でも意味のあることでした。
子どもたちに貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
また、鮎美橋の工事現場の光景と共に、今日の見学で印象深かったことがあります。
若い方のはつらつとした笑顔あふれる一生懸命な働きぶりと、熟練された技術をお持ちの年配の方の柔和な笑顔での説得力ある説明に、頭が下がりました。仕事に誇りと生きがいをもっていらっしゃることが伝わってきました。
~日本車輌の皆様へ~
今日の真っ青な空のようにさわやかな社員の皆様に、すばらしい社風に、敬服いたしました。
皆様のますますのご活躍と御社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。
私たちは鮎美橋を見るとき、渡るときに、今日の見学会のことを、「富士山」と「新幹線」や皆さんのまぶしい笑顔を、きっとふと思い出すことでしょう。
橋の完成を心待ちにしています。