11月7日の午後、本校を会場にして北設楽郡教員会養護教諭研究部の授業研究会が行われました。
5・6年生7人と養護教諭が、体育科(保健)の授業をしました。単元は、「病気の予防」で、本時は、「たばこの害と健康について考えよう」という授業でした。
【本時の目標】
○喫煙の害について、調べたことや考えたことを友達と話し合ったり、発表したりするなどの、学習活動に進んで取り組むことができる。
○喫煙行動をとらないための生活の仕方を考えることができる。
○喫煙によって体に現れる悪い影響や、低年齢からの喫煙は、特に害が大きく、未成年者の喫煙は法的に禁止されていることについて、理解したことを発言したり、書いたりすることができる。
【授業の様子】
授業者の養護教諭が、子どもたちに実際にたばこの箱に触れさせて病気や成分の表示に着目させたり、たばこを水に溶かしてタールの色を見る実験を導入したりして、五感に訴える授業を工夫したことにより、子どもたちはたばこの害と健康について、しっかりと考えました。
また、養護教諭が周到に教材研究をし、ニコチン依存の仕組みをまとめた絵や、主流煙と副流煙のことや受動喫煙の危険性を知らせる絵、禁煙マークと貼られている場所の写真、「たばこを吸い始めた年齢と肺がんの割合」のグラフ、喫煙者へのインタビューなど、多様な視聴覚教材を適切に用意したことにより、子どもたちの関心は高まり、理解も深まりました。
そして、授業の終わりには、子どもたちは、たばこの害と健康について学習したことの振り返りを書き、伝え合いました。
「たばこは思っていたよりも危険なので、吸わない方がいいと思いました。」「たばこを吸うと損なことばかりなので、吸いたくないです。」「自分の健康のことだけでなく、周りの人のことも考えたいです。」「たばこは健康によくないので、誘われても断りたいです。」などと、自分の考えを自分の言葉で語りました。
子どもたちの発言からは、自他の健康を守るために、喫煙行動をとらない生活行動への強い意志が感じられました。
子どもも、養護教諭も、共に輝いたすばらしい授業でした。
それから、授業後の子どもたちの満ち足りた表情も印象的でした。学びの達成感が伝わってきました。
授業についての研究協議では、郡内全校の養護教諭の先生方と本校職員が、積極的に感想や意見を述べ合い、熱心な話し合いがなされました。
参会の先生方からのご意見は、授業者の養護教諭にとって、励みと参考になる貴重なご意見ばかりでした。
さらに、講師としてお迎えした新城市の主任養護教諭の先生から、保健の授業づくりや禁煙教育のあり方とその具体的方法、新学習指導要領の方向性などについて、的確なご助言をいただくこともでき、大変勉強になりました。
ご参会の先生方、今日は本当にありがとうございました。
「子どもに分からせたいという強い思いのある、何を教えるかをよく考えた工夫がいっぱいの授業でした。授業をしている子どもも、参観している私たちも、みんながうれしくなる授業でした。」と言ってくださった先生がいらっしゃいました。
私もうれしくなりました。がんばった5・6年生と養護教諭を誇りに思います。
次時の保健は、お酒と健康について考える授業をします。
授業を見に教室へ行きたいと思っています。
