11月27日、3・4・5年生の6人は、「いのちの学習」をしました。
「いのちの学習」の先生は、助産院の院長先生をされている現役の助産師さんです。子どもたちがよく知っている妊婦さんも、快く今日の授業に協力してくださいました。
したら保健福祉センターの保健師の方と本校の養護教諭がコーディネイトして、このような体験的な学習の機会が実現しました。
この学習のねらいは、子どもたちが赤ちゃんの誕生について知ることで、家族や周りの人の思いとともに、大切にされてきたことに気づくということにあります。そして、自分を大切にし、他の人への思いやりの気持ちを高めることをねらいとしています。
超音波エコーで妊婦さんのお腹の中にいる赤ちゃんが動いたとき、3年Aくんは、満面の笑顔で拍手をしました。いのち、生きていることへの純粋な感動の表れでした。
また、助産師さんの興味深いお話に、テンポよく明るく反応する子どもたちの発する言葉は、大変素直な真剣なものでした。
助産師さん「いのちの始まりは、受精卵です。受精卵は、280日(40週間)お母さんのお腹の中にいます。お腹の中は安心で、そこで育って、赤ちゃんになります。羊水は、海の水に近いです。子宮はいのちの部屋と言われます。」
子どもたち 「へえ!280日も。」「いのちの部屋って、すごいね。」
助産師さん「男と女は、いつ決まると思いますか。」
子どもたち 「生まれてからじゃないかな。」「生まれる前だよ!」
助産師さん「精子と卵子が出会ったときに決まります。二分の一の確率でね。」
助産師さんが、子どもたちを褒めてくださいました。
「話をしっかり聞いてくれて、反応がよくて、とても授業がしやすかったです。楽しく学習できました。またみんなと一緒に勉強したいなと思いました。」
また、助産師さんは、こんなこともおっしゃいました。
「お腹の中の赤ちゃんは、ちゃんと音が聞こえます。お腹の中にいるときに心地よい音を聞くと、生まれてから、その音を懐かしく思ったりすることがあります。赤ちゃんに歌を歌ってあげるのもいいのよ。」
このお話を聞いた子どもたちは、赤ちゃんに歌を歌ってあげようという優しい気持ちになり、妊婦さんのお腹に手を当てながら、お得意の合唱「大空賛歌」をきれいな声で歌いました。
妊婦さんは、感激されて、目頭を熱くされていました。
子どもたちの清らかな天使の歌声は、きっと赤ちゃんに届いたことでしょう。
健やかに育つお手伝いをした子どもたちも、とてもうれしそうでした。
いのちって、生きているって、すばらしい!と思えるよい学習ができました。