1月25日(水)の朝、ふれあい会講師の地域の方が、学校に来てくださり、読み聞かせと地域にかかわるお話をしてくださいました。
ふるさとの昔話・紙芝居『雪を降らせた観音様』
低学年には、加藤さんが、『雪を降らせた観音様』と題して、自作の紙芝居で、設楽町田峯地区にある田峰観音に関係するお話をしてくださいました。
幕府の御用林であった段戸山の木を伐ってしまった村人。役人が山を調べに来ることになり、困った村人たちは、観音様に助けてくださるよう、お願いをします。これから、子々孫々まで、たとえ村人が一人になっても、歌舞伎を奉納し続けますので、お助けくださいと。すると、役人が段戸山に行く日、夏だというのに、大雪が降って、役人はあきらめて帰り、田峯の村人は難を逃れたというお話です。
集合学習で一緒になる田峯小学校の友達が、歌舞伎をしていることにもつながる、大変興味深いお話をしていただきました。子どもたちは、手作りの紙芝居や説明の写真を食い入るように見ながら、加藤さんのお話に夢中になっていました。
そして、お話をしていただいた後、加藤さんと記念写真を撮りました。かわいらしい笑顔にふれあい会の喜びが表れています。歌舞伎のポーズも決まっています。
絵本『ジェドおじさんはとこやさん』
中学年には、松井さんが、『ジェドおじさんはとこやさん』という絵本を読んでくださいました。
感動的なストーリーで、生き方を学べる絵本です。
ジェドおじさんは、いつか自分の店をもちたいという夢があり、お金をこつこつ貯めていました。おじさんは、その夢を「わたし」に語ります。貧しい村には、おじさんのように夢をもっている人はいませんでした。ある日、「わたし」が病気にかかってしまい、手術のために大金が必要になりました。そして、おじさんは、「わたし」を救うために、大事に貯めていたお金を出してくれました。その後も、おじさんは、夢をあきらめずにもち続け、79歳のときに自分の店「とこや」をもちました。といった話です。
中学年の3人も、一生懸命、松井さんのお話を聞いていました。松井さんは、いつも新城市の図書館から本を借りてきてくださって、子どもの心に響く本を紹介してくださいます。
絵本『1つぶのおこめ』
高学年には、後藤さんが、『1つぶのおこめ』という絵本を読んでくださいました。
この本は、けちな王様をこらしめようと、算数のひらめきで、村を救った女の子の話です。1つぶ、2つぶ、4つぶ、8つぶ、・・・・・・。30日目には、何つぶ? 驚くほどの大きな数になります。
ストーリーの展開がおもしろく、最後のどんでん返しが想像もつかないことで、子どもたちは、後藤さんの語りに引き込まれていました。算数の考え方を絵本にしている点もユニークで、算数が好きな子が多い5・6年生にぴったりの本でした。
後藤さんも、読み聞かせのために、設楽町の図書館から本を借りてきてくださって、対象学年にふさわしい本を選んで読んでくださいます。
ふれあい会の終わりには、子どもたちは、感謝の気持ちを込めて、お礼をしっかりと言っていますが、ご多用の中、本当にありがたいことです。
子どもたちのためを思って活動してくださるふれあい会講師のみなさんのおかげで、今日も、充実した楽しいふれあい会になりました。
ありがとうございました