昨日の12月12日のことです。こんなことがありました。
昼の休み時間のことでした。
4年生のAくんが、「先生、一輪車のいすが曲がっているので、直してください。硬くて動かないんです。」と言ってきました。
「どれどれ、任せて。」と一輪車を受け取り、直そうとがんばったのですが、硬くて全く動きません。
そこへ、6年のBくんが来て、「先生、大丈夫ですか。僕に貸してみてください。」Bくんは、一生懸命直そうとしてくれました。けれども、サドルは、動きません。
そこへ、5年のCくんが来て、「大丈夫ですか。僕に代わってください。」Cくんも、一生懸命直そうとしてくれました。それでも、サドルは、動きません。
そこへ、6年のDくんが来て、「大丈夫ですか。僕に代わってください。」Dくんも、一生懸命直そうとしてくれました。
BくんとCくんは、「Dくんは、学校一番の力持ちだから、きっと動くよ。がんばれ!」と応援。AくんもDくんをじっと見つめています。
Dくんは、歯を食いしばって、必死に動かそうとしました。それでも、サドルは、動きません。
そして、Dくんは、ちょっぴり悔しそうな、とても申し訳なさそうな顔をして言いました。
「Aくん、直してあげられなくて、ごめんね。」
「先生、お役に立てなくて、すみませんでした。」
Dくんの言葉を聞いて、胸が熱くなりました。
Aくんは、「ううん、ありがとう。ありがとうございました。」と穏やかな笑顔で言いました。
BくんとCくんも、「ごめんね。」「すみません。」と言って、ぺこりと頭を下げました。
みんな、優しい子どもたちです。
大変寒い日でしたが、心はほっこりとした気持ちで満たされました。
本校の子どもたちは、寒さに負けず、一輪車の練習に励んでいます。
子どもたちは、「一輪車、大好き!」と言っています。