総合的な学習の時間に工房 木と革 aoyamaを訪問し、「自然を生かしたモノづくり」~木工職人の青山和志さんから学ぼう~をテーマに木工体験学習をしました。
講師の青山さんのお話を聞きました。
「自然豊かな設楽町の山にある木の中から、今日はサクラ(ソメイヨシノ)を使って、スプーンを作ります。木には、捨てるところはありません。切り倒した木は死んでしまうけれど、加工すれば生かされます。今日は、スプーンとなって生き返るわけです。残った木は、燃料になって生かされます。」
「ここの鞍掛山から流れてきた水は、みんなが田植えをした田んぼを通って、野々瀬川、寒狭川、豊川、そして三河湾に流れるんだね。その三河湾に浮かぶ佐久島へみんな臨海学習に行くんだけど、単に海として見るのではなく、みんなが住んでいる清嶺の水でつながっていると思って見てください。」
次に工房、展示ルームを見学させていただきました。
青山さんが大切にしている「素材」「技術」「デザイン」について、5・6年生は、メモを取りながら、見学しました。木のぬくもりを肌で感じ、おしゃれなデザインに目を奪われました。
木工に使う機械も見せていただきました。椅子の部品や作業工程を聞きました。青山さんは、木の木目を見ただけで、何の木か分かるそうです。すごいですね。
「木には、それぞれ個性があり、適材適所に生かして使います。これは、人も同じですね。」と語る青山さん。
作業場に戻って、カンナがけの体験をしました。
そして、いよいよスプーン作りです。
くぼみの部分は、とても難しいので、青山さんが加工してくださいました。今回、5・6年生は、柄の部分を加工しました。
クルミを割って、実を取り出し、仕上げの油を塗ります。
すてきなスプーンができあがりました。もちろん、「世界に一つだけのスプーン」です。以下は、子どもたちのお礼のことばです。
「木のよさをからだで感じることができました。」「おしゃれなお店も見せていただき、貴重な体験ができました。」「ひとつのものを作るのに、長い年月がかかっていることが分かりました。」
青山さんから、「このスプーンをずっと使ってください。」の言葉をいただきました。青山さん、今回も大変お世話になりました。すばらしい学習ができました。