本校の高学年は、5年(6人)、6年(4人)の複式学級です。
今日、5月30日(月)、授業を見合う会を行い、5・6年のガイド学習による算数の授業を参観し、授業について学び合いました。
複式学級の算数では、異学年異内容の学習をします。内容の異なる2学年の学習を同時に進行、成立させなければならないので、担任には、授業の進め方、指導方法の工夫が、子どもたちには主体的な自立した学びが求められます。
担任は、昨年度から、複式算数においてガイド学習を取り入れた授業改善に力を入れ、子どもたちに主体的に学ぶ力をつけようと研究実践をしています。
普段から何事もがんばっている5・6年生ですが、今日の授業でも、課題に対して熱心に取り組んでいました。
5年生の学習は、「小数÷小数」の単元で、本時の目標は、「(整数)÷(小数)の解き方を説明することができる。」ということでした。
6年生の学習は、「分数×分数」の単元で、目標は、「関係図を使って、分数倍の問題の解き方を説明することができる。」ということでした。
授業中、共感的にかかわり合いながら学ぶ姿が見られました。友達の意見を聞いて、「ああ、そうか。○○くんの考え方は、~ということなんだね。」となどと言ったり、「○○さんは、この前学習した~の考え方を使ったんだね。でも、この場合は、答えが違ってきちゃうから、こっちの考え方がいいと思うよ。」などと言ったりしていました。
授業中の子どもたちの表情が、写真からもお分かりいただけるかと思いますが、とてもよかったです。
問題を熱心に考える顔、となりの席の友達と言葉を交わし合う顔、ガイド役を全うしようという責任感あふれる顔、先生がいなくても自分たちで学習を進めていく真剣な顔、ああ、そうか、分かった!といううれしそうな顔、子どもたちの素敵な真顔と笑顔がいっぱいの授業でした。
授業の終わりに、子どもがこんなことを言い合っていました。
5年Hくん:もう一つのやり方を試したかったね。
5年Fくん:初期段階では、簡単にできる方が、いいんじゃない。
子どもたちの学習意欲と算数に必要な合理的な考え方に、感心させられました。