5月16日(月)、全校児童19人と職員8人が、設楽町松戸字キビウの竹下さんの茶畑で、お茶摘みをさせていただきました。
このキビウでの茶摘みは、清崎小学校時代から続く清嶺小学校の伝統的な行事で、今年で63年目になります。
竹下さんのお父様の時代から、子どもたちのために、学校のために、手入れの行き届いた茶畑を無償で提供してくださっています。
キビウは、学校から3km程離れた山の中にあります。キビウへの道は、車がやっと1台通ることができる細い道です。町のマイクロバスの運転手さんが安全運転で送迎してくださいました。
初夏のキビウは、緑の世界でした。山の木々や雑草の緑もきれいでしたが、やわらかな緑色のお茶の新芽が、一際美しく輝いていました。
今年も、昨年同様、曇り空。暑くもなく、絶好の茶摘み日和でした。時折吹いてくる風が爽快でした。「とても気持ちのいい風ですね。」と6年のTさんが言っていました。
子どもたちは、途中休憩を1回はさんで、1時間30分ほど茶摘みをしました。
高学年の子はもちろん、低・中学年の子も、とても一生懸命摘みました。
はじめの会で、児童会長のYさんが呼びかけた、「地域のお年寄りの方においしいお茶を届けて、喜んでいただけるように、がんばって摘みましょう。」という言葉を、みんな、実行していました。
♪茶摘みの歌を歌いながら摘んでいる子もいました。なかよし班ごとに、班長さんを中心に、みんなで励まし合って、協力し合って摘んでいました。
子どもたちは、手を動かしながら、班の仲間との会話も楽しんでいました。
「○○くんの将来の夢はなあに?」
「僕は、今は、医者になりたいと思っている。」
「僕は、絵を描きたいので、画家になりたいと思っているよ。」
などと、楽しげな会話も聞こえてきました。
みんなで力を合わせて摘んだ今日のお茶の量は、……。
生葉で24kg、製茶にすると4.8kg。
子どもたちのがんばりとお年寄りへの思いの詰まった尊いお茶です。
最後に、茶摘みをさせてくださった竹下さんへ、お礼の気持ちをこめて、♪茶摘みの歌を歌い、聴いていただきました。今年も、子どもたちの清らかな歌声がキビウの山に響きました。
「お茶摘みをさせてくださって、本当にありがとうございました。来年も、摘ませてください。よろしくお願いします。」と、子どもたちはお礼とお願いを言って、キビウを後にしました。
緑のじゅうたんを敷き詰めたような茶畑、鳥のさえずり、川のせせらぎの音、このすばらしい環境の中での6年間のお茶摘みは、子どもたちにとって小学校時代のよき思い出になることでしょう。
マイクロバスで学校に戻ってきて、少しすると、雨がポツリ、ポツリ……。
最高の「キビウ茶摘み」になりました。