2月3日(水)、今日は、節分です。
今朝のふれあい読み聞かせ会では、後藤さんが、節分にちなんだ絵本を、1年生から4年生に読み聞かせてくださいました。
その絵本は、『おにたのぼうし』という本(作:あまんきみこ、絵:岩崎ちひろ)です。
~あらすじ~
節分の夜、どこの家からも豆をまく音がして、おにの子おにたは、行くところがありません。古い麦藁帽子をかぶって、角をかくして、町を歩いていると、ようやく豆のにおいのしない家を見つけました。その家には、女の子とお母さんが住んでいました。お母さんは、病気でした。天井のはりの上で、二人の様子を見ていたおにたは、女の子を喜ばせてやりたいと思います。
そして、お腹を空かせた女の子のために、雪まみれになって、ご馳走を用意するおにた。
女の子の「鬼が来れば、お母さんの病気が悪くなる」という言葉を聞き、姿を消してしまうおにた。
女の子を思いやるおにたの気持ちが、いじらしく、せつなく、胸を打たれます。
この童話は、全国読書感想文コンクールの課題図書や3年生の国語の教科書教材にもなったことのある作品です。
特に、結末について、「おにたは、どうなったのか?」考えさせられます。豆に姿を変えたのでしょうか。どこか遠くに行ってしまったのでしょうか。おにたのいのちは、……。解釈や想像は、いろいろに分かれます。
また、岩崎ちひろさんの美しい絵にも魅せられる本です。
このお話は、1年生から4年まで、それぞれの学年に応じて感想のもてる良書です。大人が読んでも、心にぐっとこみ上げてくるものがあります。
子どもたちは、後藤さんの落ち着いた語りに誘われて、お話の世界に引き込まれていました。
本選びのお上手な後藤さんは、節分の日にぴったりのお話を選んできてくださいました。
5・6年生には、加藤さんが、『千年の森で地域おこし』と題して、ご自身が積極的に進めておられるブナの木の保護活動や、カエデの樹液からのメープルシロップづくりなどについて、写真資料を提示しながら、分かりやすくお話をしてくださいました。
自然のこと、生物(樹木)のこと、環境保護、地域の活性化などについて、学ぶことや考えさせられることの多いお話でした。
今月の23日に、5・6年生は、加藤さんのご指導とご支援をいただき、加藤さんが所有されているブナの圃場で、ブナ植樹体験活動を実施します。今日は、ちょうどその事前学習として、大変ありがたいお話をうかがうことができました。
6年生は、昨年度も、ブナの植樹体験活動をしたので、様子が分かっていて、うなずいたり、時折、笑顔になったりしながら、加藤さんのお話を聞いていました。
5年生は、興味津々といった様子で、真剣な眼差しで聞いていました。
子どもたちは、校外学習のブナの植樹体験活動を楽しみにしています。
加藤さん、23日も、どうぞよろしくお願いいたします。