すてきなお話を読んでくださって ありがとうございます

今日、12月16日(水)、地域のボランティアの方によるふれあい読み聞かせ会がありました。

今回は、田内地区にお住まいの3人の方が、すてきな絵本を読んでくださいました。

「どんな本にしようか、選ぶのに、とっても困るのよね。」とおっしゃっておられましたが、いつも、みなさん、聞き手の学年に応じた本を選んでくださっています。

 

1・2・3年生には、恵子さんが、『くまのこのとしこし』と『14ひきのもちつき』という、12月も半ば過ぎの年の暮れが近い今の時季にぴったりのお話を読んでくださいました。

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くまのこは「来年」という言葉を聞いて、「来年って、どんなものかな?」と、とっても気になります。くまのこのお父さんとお母さんは、大掃除をしたり、おせち料理を作ったり、お正月飾りをつけたり、大忙し。さあ、大晦日、いよいよ「来年」になります。……と、お話が楽しく展開していきます。

恵子さんの選んできてくださった2冊の絵本は、季節感とやさしさあふれる、心がほんわかとなるお話でした。

大切にしたい日本の年中行事や伝統のことを、楽しく分かりやすく教えていただけました。子どもたちは、お話を聞いて、お正月が待ち遠しくなったようです。

 

4年生には、紀子さんが、『百年たってわらった木』という絵本を読んでくださいました。

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この本は、「こども創作コンクール」最優秀賞受賞作品で、子どもが書いたお話です。

いつもかっこよくしていることにこだわっていた木が、自然体でいいんだと気づき、そう考えるようになったら、途端に生き物が集まってきて、人生が楽しく思えるようになったというお話です。

肩の力を抜いて生きればいいんだよ。力を抜くと楽になって、周りの人ともうまくやっていけるよ。そんなメッセージを届けてくれる本です。とても奥の深い本です。

子どもたちに話の内容を尋ねると、しっかりと内容とメッセージを受け止めていました。

紀子さんは、「辛いときには、泣いていいんだよ。がんばり過ぎないでね。」と子どもたちに優しく語りかけてくださいました。

 

5・6年生には、香奈子さんが、『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』という絵本を読んでくださいました。

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この本は、高学年にふさわしい本でした。リオデジャネイロで開かれた国際会議でのホセ・ムヒカ大統領のスピーチ、実話をもとにして書かれた本です。

貧しさとは何か、豊かさとは何か、本当の幸せとは何か、その問いかけに、引き込まれ、考えさせられます。今の日本を、これからの自分の生き方を考えさせられる一冊です。

読み手の香奈子さんと、聞き手の5・6年生、共に真剣な表情でした。教室にぴんとした空気が張り詰めていました。こんなふうに、本を通してじっくりと考える読み聞かせ会もよいものだと思いました。

 

師走のご多用の中、読み聞かせをしてくださり、ありがとうございました。

「一年間ありがとうございました。よい年をお迎えくださいね。」と言って、お見送りしました。

こんなご挨拶をする頃になったんだと思いました。今年も、本当に残りわずかになりました。

2024年5月

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