4年校外学習 愛知県淡水養殖漁業協同組合で学ぶ

12月8日(火)、4年生6人が、社会科の校外学習で、愛知県淡水養殖漁業協同組合に行き、常務理事の米花さんのお話を聞いてきました。

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愛知県淡水養殖漁業協同組合(以下愛知県淡水)は、学区の豊邦にあります。

子どもたちにとっては、昨年度に続いて2回目の訪問です。

3年生のときには、魚を甘露煮等に加工をする工場や養殖池などを見学させていただきました。

今回は、見学というよりも、講話が中心で、絹姫サーモンや流通のこと、働いている方の思いなどについて、お話を伺ってきました。

米花さんは、子どもからの質問に答える形で、丁寧に分かりやすくお話をしてくださいました。

 

お話を聞いて初めて知ったことがたくさんありました。

○愛知県淡水は従業員数36人。労働力不足のため、8人の中国人が働いている。

○愛知県淡水のニジマスの甘露煮は、製造量日本一。 ※「味も日本一ですよね」

○絹姫サーモンは、他のどこでも養殖していないオンリー1。

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○絹姫サーモンは、美しい魚の♀のホウライマス(無斑ニジマス)と美味しい魚の♂のアマゴを組み合わせた、身が絹のようにきめ細やかな大変美味しいブランド品種。

○ヤマメは、サクラマスに、アマゴは、サツキマスになる。

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○サケ・マス類の魚は、産卵のために、何も食べずに、何千kmも旅をする。

○ニジマスやアマゴやイワナなどの淡水魚は、白身なのに、海に出て、川に戻ってくると、なぜオレンジ色の身になっているのか。(オキアミエビを食べてカロチノイドという赤い色素が作られる)

その他、サケ・マス類の生態や流通のことなど、たくさんのことをお話してくださいました。子どもたちは、興味津々といった感じでした。メモをしっかりとっていました。

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また、米花さんは、魚の研究や組合の経営のこと、設楽町のすばらしさや今後の設楽町について、ご自身の思いなども語ってくださいました。

○清らかな川は、設楽町の大きな財産だね。

○第2、第3の絹姫サーモンを開発し、オンリー1、日本一を目指す。

○考えて仕事をする。ああなったらどうなる、こうなったらどうすると、考えることが大事だよ。

○育てた人、作った人、売った人、買った人が、幸せになれるような組織(組合)でありたい。

○今の設楽町の人口は、5,400人(実質4,700人くらい)、2060年には、2,000人を切る見込み。今の君たちががんばって、未来の君たちががんばれる設楽町にしたいね。

○魚が好きで、大学で魚の研究をして、この仕事に就いたんだよ。今も研究を続けている。君たちも勉強をがんばって、希望をもって進んで、好きなことができるようになってね。

子どもたちは、お話を真剣な表情で聞いていました。総合的な学習の時間に川にかかわる追究活動をしてきた4年生は、清らかな川を守ろうという思いを一層強くしました。

 

米花さんのお話からは、魚と、人(仲間)と、自分がかかわった土地(設楽町)に、熱い思いをもっておられることが、とても伝わってきました。生き方に学ばせていただくことができ、子どもにとっても、引率者にとっても、大変勉強になりました。特に子どもたちにとっては、今回の学習が、自分や町の将来を考えるきっかけになりそうです。

愛知県淡水養殖漁業協同組合が学区にあることを、子どもも、引率者も、誇りに思いました。お土産にいただいた甘露煮の味を、子どもたちは忘れないと思います。きっとふるさとの味になります。

ご多用の中、お時間を割いていただき、貴重なことを教えていただき、ありがとうございました。

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