今日は、立春です。暦の上では、「春」ということになります。
けれども、実際には、この時期は、1年でいちばん寒いときです。
今朝も冷え込みました。「余寒」という言葉がふさわしい朝でした。
寒い中、また、ご多用の中、ふれあい講師の赤石さんと加藤さんのお二人が、子どもたちに読み聞かせをしてくださいました。
赤石さんは、1年生から4年生に、「紙芝居おおわらい落語劇場『七どきつね』」を読んでくださいました。
長屋に住む、きろくさんとせいはちさんの二人は、伊勢参りに出かけ、偶然投げた石がきつねに当たってしまいます。それからというもの、行く先々で、二人には不思議なことが起こります。きつねに化かされているのでしょうか。思わず笑ってしまう場面の多い愉快な話です。
赤石さんは、ご自分で紙芝居も持参してくださり、とても優しい声で読んでくださいました。おかげで、教室内の雰囲気も温かになりました。
5・6年生には、加藤さんが、設楽町神田にお住まいの童話作家金田喜兵衞さんが書かれた『とべ!ゆうたろうトンボ』を読み聞かせてくださいました。
足の不自由な少年ゆうたろうは、学校に通うこともできません。大人たちは、「病気がうつるから、ゆうたろうと遊んではいけない。」と言います。一人ぼっちのゆうたろうは、友達と遊べなくなったさみしさを紛らすために、毎日毎日竹トンボを作り続けます。やがて、何百個もになった竹トンボは、赤トンボとなって夕焼け空に飛んでいきます。
心に迫るものや考えさせられることのある、胸がじいんとなる話です。5・6年生は、優しい子ばかりですので、ゆうたろうの気持ちが痛いほど分かったようです。
心の持ち様や生き方について考えさせられる、大変よい話を聞かせていただきました。
次回のふれあい読み聞かせ会・おはなし会の日は、2月18日(水)です。本年度の最終回となります。(S)